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『クローバーフィールド/HAKAISHA』もしやラストシーンの「あれ」を多くの人が見逃してる!?【フェイクドキュメンタリーを止めるな!】

「昨今、はやりの、フェイクドキュメンタリーなるものについて、考えたきことがこれ多々あり、古今の名作をあれもこれもと鑑賞してみれば、深まる秋の夜はどこか恐ろし」

・・・なんてことを思いながら最近コツコツと記事を増やしているシリーズ「フェイクドキュメンタリーを止めるな!」

今回は

クローバーフィールド/HAKAISHA

を取り上げましょう。

というのもこの作品、最後になかなか興味深い「謎かけ」が観客に提示されて終わるのですが、他の人のレビューを見ていたら、「あれ」が映っていることをけっこう多くの人が見逃しているんじゃないかと気になったので。

映るのは、実にさりげない一瞬でしたからね、、、

でもまあ、その話の前に、

まずは映画の概要紹介から。

本作は、フェイクドキュメンタリーの中でもPOVと呼ばれる手法で作られたもの。POVとは、「一人称視点」といいますか、主人公自身がビデオカメラを持っていて、その主観カメラの映像だけで構成された映画、ということ。

何かの事件に巻き込まれた人間が、自分でカメラを回して目の前で起きていたことを撮影していた、そのビデオが発見された、、、というテイの映画です

ただし、POVと言いますと、自宅の幽霊現象(パラノーマルアクティビティ)やら、ビルの中でのゾンビ襲来(REC)を扱った名作はありますが、

なんとなんと、本作クローバーフィールドは、幽霊とかゾンビとかそんな小さい話じゃございません。

ゴジラばりの巨大怪獣が、ずしんずしんとニューヨークを荒らし回るのを、避難民の一人が主管カメラで撮影し続けているんです!そうなんです、これはPOVで怪獣パニック映画をやっちゃった映画なのです!

「そんなのは無茶だ!」

と思いますよね?私もそう思いましたよ、でも本作はそんな大風呂敷な企画を本当に押し通し、しかも私の感想としては、

なかなかの迫力!

なのですよ。

「POVでこれをやったにしては」ですけどね、、、

いや何が言いたいかというと、

世の中に途方もなく巨大な怪獣が街を破壊しまくる映画は多々あるし、

幽霊とかゾンビとかといった、せいぜい人間大のものをPOVで撮影した映画も多々ありますが、

途方もなく巨大なモンスターの大暴れをPOVで撮っているなんてのは、たしかに珍しく、面白い企画!

そして、途中ではアメリカ軍が出てきて怪獣に猛火力を撃ち込み始めたり、怪獣がビルを倒壊させたり、ちゃんとお金をかけた怪獣映画をやっているんです、なのにそんな本来ならば大スペクタクルになるはずのシーンを、視界の狭い一人称カメラで、めちゃくちゃ手ブレしながら撮り続ける。

凄く珍しい映画ですし、

「たまたま現場位に居合わせた市民のビデオ撮影視点で、よりによって、怪獣映画をやる!」という果敢な企画には、拍手を送りたい!

ところで、、、

さような、POV形式での怪獣パニックという果敢な企画を貫いた本作、

ラストシーンに(主人公が撮影に使ったビデオテープに昔の映像が一部、上書きされずに残っていた、という設定で)過去の時間軸と思われる、主人公とヒロインのデートの映像が流れて、終わります。

このラストシーンについて、

「最後に、主人公たちがまだ平和だった頃の日常の映像が回想のように流れるのが切ない」

というレビューを見かけるのですが、

え!?あのラストシーンは、平和な時代の懐古だけではないですよ?

もしかして、意外に、気がついていない人も多いのかしら?

では、以下、ネタバレとなりますが、あのラストシーンに映っているものを、お話しましょう!

いいですか、それでは

ネタバレ5秒前

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、、、では、言います。ラストシーンで、主人公たちが仲良くデートしている、ニューヨークの風景の中、空から一筋の光がすうっと落下してきて、海に落ちてますよ!

「あの怪獣は、異次元から来たのか?それとも軍の実験の失敗で生み出されたのか?」みたいな考察をする人もいるのですが、私は「単純にスナオに、宇宙怪獣のようです」と考察するのはこのラストシーンを受けてのこと。さりげないので見逃す方が多いのかもしれませんが、「そういうものが映っている」とわかっていて、背後の空に注目していると、意外と豪快なCGでぐぐぐーんっと落ちてきてるモノが見えますよ!見逃した方は次回視聴の折には是非注目を!

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!