見出し画像

ウツになる前に歴史上の「悪役」の伝記を読んだほうがよい(ナポレオン・フーシェ・タレーラン)

私自身への自戒も込めて、こう思います、

仕事を抱えがちなマジメな人は、「努力」や「根性」をキーワードとしているような歴史的偉人の本に憧れてはいけない

なぜならそういう人は、別に偉人伝などを読まなくても、がんばったり、ふんばったりしてしまうでしょうから。

でもそういう人が続々と鬱にやられたり、結局は潰されて評価を下げてしまったりするのが現世の常。

もともと頑張り屋さんな人は、それ以上ムリに頑張る力を読書から得てはいけない

だからといって、平凡な人の話や、怠け者でおちぶれた愚人の伝記などを読んでも、生きる活力にはならない、勉強にもならない。ではどうするか?

オススメなのは、歴史上、「重要人物だけど、どこか悪役」として嫌われている人の伝記を読むことです

激動の時代をちゃっかり生き抜いて、英雄や善玉がみんな死んだ後まで天寿を全うしてしまった人が、特によい!

オオスメは、

日本でいえば、岩倉具視や井上馨、大人になればなるほど、この辺りの人たちの功績が多大であり、坂本龍馬やら高杉晋作やらに負けない、明治維新の立役者だったことがわかってきます。だが坂本龍馬や高杉晋作は後世にまで愛されているのに、岩倉具視や井上馨はいまだにマンガやドラマでは悪役扱い。そんな岩倉や井上は維新後まで生き残り、栄華を極め、天寿をまっとうしたわけですから、いろいろ考えさせられてしまう。

もっとオススメは、フランス史

リシュリュー、ドゴール、タレーランなど、人間としてはとうてい尊敬できないキャラクターでありながら、間違いなくフランスを偉大にした功績がある人たちに、溢れています。

むしろフランス史上では、ロベスピエールのような「絵に描いたような正義漢」ほど、最後は独善的な独裁者に堕し、タレーラン型の「こざかしい」策士ほど、結局はフランスを躍進させる大政治家に大成しているような気がするのは、なんでしょうか。

興味を持った方に推薦したいのは以下。ナポレオン、フーシェ、タレーランという三悪人が華々しく才能を開花させられた時代として、フランス革命期を描いています。↓

繰り返しになりますが、

人の期待に応えようと頑張りすぎて鬱になるよりは、小悪人になるくらいのほうがいい

ホンモノの犯罪者になっちゃいけませんが、いざとなったらあっけなく転職してしまったり、損なプロジェクトはあっけなく降りてしまったり、効率の悪い仕事はわざとウヤムヤにもみ消してしまったり、

そんなふうな「適度な嫌われ者」でいたほうが、結局は大きな仕事ができる上に自分の幸せも守れたりするものです

真面目で仕事を抱え込みがちな人が、そんな「こざかしい」程度の悪になるには、上掲したような歴史上の「悪役」の伝記を読んで、「こんな生き方もあるのか!」と開眼するくらいが、よいのではないか、というお話でした。

そうはいっても、ナポレオンやフーシェやタレーランのようなアクの強い人たちの真似をするのは、それはそれで危険ではないかって?

大丈夫、凡人にはどうあがいたところで、ナポレオン・フーシェ・タレーラン級の怪物には到達できませんからw

まして日本人のマジメな人がこの三人の真似をしようとしたところで、たぶん、「ちょっとちゃっかりしている人」くらいに収まり、ちょうどよい感じになるのではないでしょうか。

この記事が参加している募集

推薦図書

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!