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かけがえのない人と出会う方法。

 友達と仲間について考える。結論から言うと、友達が欲しければ仲間に加わる、仲間が欲しければ友達を頼る、ということなのだが、もう少し踏み込んでみたい。

 辞書を引くと、得るためのハードルが若干違うことがわかる。
 友達:互いに心を許し合って、対等に交わっている人。一緒に遊んだり喋ったりする親しい人。
 仲間:一緒に物事をする間柄。またその人。

 今の時代であれば仲間を得るのは比較的簡単だろう。SNSやMMORPGを通して「同じ目的・趣味で集まる人たち」と言うのはすぐに出来上がりそうだ。
 だが友達はどうだろうか。一緒に遊んだり喋ったりするのはまだしも、互いに心を許し合う、対等に交わるというのはそう簡単ではないように思う。

 つまり、まずは仲間に加わってから、そこで友達を探すと言うのが一番の近道ということなのだろう。共通の目的を持っているというだけで同じ時間を長く過ごすわけだし、そこで友情が芽生えることもある。もちろん、良いところも悪いところも互いに浮き彫りになるだろうが、目的を達成するために目を瞑るか、清濁合わせ飲むかはその人の人間力次第だろうけれども。

 先日の「孤独が蝕む病」でも書いた通り、孤独に苛まれるくらいなら、例え目的がなくても仲間に加わることをお勧めしたい。確かに孤独は人を強くするが、一人で成し遂げたい何かがない限りは孤独でいるべきではないと思う。孤独が人間の精神に与えるダメージは大きい。孤独を力に変える術を持たなければ心が辛いだけなのだ。

 仲間を通して友達ができれば、自分に身に降りかかった辛いことや悩み事などを真っ先に相談できる相手となりうる。そこまでの関係になれば親友と言っても良いだろうし、やがて恋人同士に発展する可能性もある。
 そう考えると、まずは自分のやりたいことを見つけて、夢中になって取り組めるものがあって、それを一緒に楽しむ集団に参加する、ということが、いかに大事なことなのかが分かると思うのだ。

 

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