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社長のひとりごと(27)

『慣れない言葉はつかわない』
コロナ禍の中、聞き慣れていなかった言葉が沢山生まれ、一部が定着したり一部は風化していったりしています。パンデミック(世界的大流行)、クラスター(感染者集団)、オーバーシュート(爆発的患者急増)、ロックダウン(都市封鎖)などなど。どう見ても日本語の方が分かりやすいと思うのですが。

私たちの業界にも、業界内でしか通用しない用語が沢山あります。
普段当たり前のように使用している「嚥下」という言葉でさえ、一般の方には通じないことがあります。
それからもちろん横文字も。
 
例えば、退院のことは「エント(ENT)」と看護師さんの多くはメモに書きます。
退院を意味するドイツ語のEntlassenに由来する業界用語ですね。
業界内だけでなく、ビジネス用語もどんどん横文字が増えています。
イノベーション(技術革新)、ソリューション(問題解決)、サステナビリティー(持続可能)、ダイバーシティー(多様性)、アジェンダ(検討課題)などなど。
 
物凄い偏見でしかありませんが、これらの言葉をいくつも散りばめて話してくる人の会話の中身は大抵薄っぺらいことが多く、ただ単に格好をつけているだけなような気もします。

本当に本人が正しく意味が分かっているのであれば、普通に日本語に訳してくれればいいとも思っています。
横文字を沢山使用すれば頭が良く見られるというわけでもありませんし、本当に賢い人はおそらくは、常に相手に分かる言葉をつかっていますよね。
こちらの常識は、相手にとっての非常識。
お客様やご家族には、きちんと意味の伝わる言葉を心掛けていきたいものです。