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AI技術の活用に向けた新たなチャレンジをするために

本記事は、Microsoft Ignite に現地イベントに参加した出張記の(後編)です。シアトル市内での体験や Microsoft Ignite での経験についてお話しします。前編はコチラです。


2日目(午前中はイベント参加、午後は観光)

しっかりと朝食をとって、一日のスタートを切りました。

Microsoft Ignite (午前のセッション)

午前中から14時頃まで、Microsoft Ignite に参加し、キーノートや様々なオフラインセッションに耳を傾けました。特に印象的だったのは、ひたすらにAI に焦点を当てたキーノートです。AI や Copilot 系のデモなど、それらの特性や利用シーンが画面を通してイメージ化されていました。画像や動画からの解析を始点として、マルチモーダル AI には無限の可能性があると感じさせられました。一方で、モダンワークやエンドポイントセキュリティに関する話はほとんどありませんでした。

観光

会議の緊張感から一転して、午後14時以降は、お土産探しやシアトル市内観光に出かけました。シアトルのバスシステムは、路線ごとにバスが明示されており、行き先の方向番号を確認すれば迷うことなく乗車できます。料金の支払い方は現金または ORCA カードです。トレーダー・ジョーズ(食料品スーパーマーケットのチェーン)など、市内にはないお店もバスで簡単に行けることがわかりました。そこで、エコバッグやオリジナルスナックなどのお土産を買いました。

リスがこちらをちらり

Amazon Spheres やAmazon Go の訪問を試みましたが、Amazon Spheres は事前予約が必要で、Amazon Go に入店するにはアプリが必要であることがわかりました。

Amazon Spheres (球体の植物園のようなのがアマゾンの新オフィス)
Amazon Go (レジに並ばずレジ会計のない新種のストア)

ディナーは、ファーストメニューを複数人で一つ頼み、ニューヨークスタイルの肉塊ステーキを楽しみました。ステーキのサイズは16ozとかなり多く、肉の焼き加減も選べます。

夜のウォーターフロントエリアは比較的安全で、美しい夜景を楽しめますが、シアトルの犯罪者マップを事前にチェックし、路地裏には近づかないよう注意が必要です。また、早朝や深夜はサイレンの音がうるさいことがあるので、その点も留意しておくと良いでしょう。

夜のシアトル


3日目&帰国(イベントの所感)

観光

Microsoft Ignite が始まる前、私はワシントン大学の図書館を訪れることにしました。ライトレールで Westlake 駅から約15分の移動で、その大学の敷地と建物の美しさには本当に息をのみました。図書館へは、正面の池をぐるりと回ってアクセスし、裏手から回ると、いくつものリスに遭遇することもあります。図書館内にはスターバックスコーヒーがあり、2階に上がると、まるでハリー・ポッターの世界に迷い込んだような雰囲気を味わうことができます。

ハリー・ポッターの雰囲気を感じる図書館内部

Microsoft Ignite (午後のセッション)

Microsoft Ignite の会場に移動し、AI スタジオを中心に3つのセッションに参加。クローズドセッションでは、ハードウェアについての話が1時間にわたって展開され、その深さに圧倒しました。イベントが終わると、マイクロソフトの社員たちによる熱心なお見送りがあり、ハイタッチを交わしながら会場を後にしました。

マイクロソフトの社員たちによる熱心な見送り

Japan Program

その後、Japan Programに参加するため、マイクロソフト本社に向かいました。移動は30分から40分ほどで、途中の橋の込み合いで1時間ほどかかることもあります。本社では記念写真を撮り、ショップで割引クーポンを利用してお土産を選びました。高価な商品もありますが、ペンやリールなど、配るためのお土産には手ごろなアイテムがあります。

会場では、AI に関するセッションが主流で、セキュリティやモダンワークに関する話題はほとんどありませんでした。今回の Microsoft Ignite では、AI のプレビュー開始に関する発表が多く、マイクロソフトの AI への本気度を感じることができました。顧客にとって AI は未知の領域であり、どのように活用すれば良いか、どのようなデータを AI に供給すべきかなど、多くの疑問があります。そのため、エンジニアが前面に出て、AI の可能性について説明することが重要だと感じました。

このような学びと経験を共有するためにシアトルに集まったのは、146人の日本からの参加者を含む約4600人。この集まりは、技術者やビジネスリーダーたちが最新の技術トレンドに触れ、互いに学び合う絶好の機会となりました。

マイクロソフト本社前

最終日は、ウォーターフロントエリアでのディナーがあり、多くの参加者と名刺交換を行いました。

参加者の熱量のおかげだと思われるほど、イベント全体を通じて素晴らしい天気に恵まれました。特に、マイクロソフトの吉田さんとセールスの方とのトークセッションでは、今後のパートナーシップや AI への取り組みについての深い洞察が共有されました。サム・アルトマン氏の退任に関しては、パートナーシップが継続されることのみが強調されましたが、これは今後のビジネス戦略にとって重要なメッセージです。

イベントの終わりには、参加者に対して、 Microsoft Ignite での学びを自社の マイクロソフト担当者と共有し、さらなる情報を得るようにとのアドバイスがありました。これは、学んだ知識を実務に活かし、自社の技術革新を進めるための重要なステップです。

会期中、特に注目したのは、AI に関するセッションでの顧客相談の流れでした。Microsoft Copilot への関心が高まり、顧客が AI をどのように活用できるか、そのためにはどのようなデータが必要かという点が重要な議題となりました。顧客は AI の可能性を理解し始めてはいるものの、具体的にどのように活用できるかについてはまだ知識が不足している状況です。そのため、データ解析や AI を用いた開発プロセスへの理解を深めることが、今後の課題となります。

Microsoft Ignite に参加した日本からの146人を含む約4600人の参加者は、このイベントを通じて、技術の最前線に触れ、将来のビジネスにおける AI の重要性を再認識しました。

ホテルの食事は、特にポテトとパンの量が目立つほど豊富でした。週末にはメニューが変わり、さらに多様性が増したことを感じました。

帰国

帰国前の準備として、WEB での事前チェックインを済ませておくことが重要です。JAL の受付では、パスポートの提示と共に手荷物の数や持ち込み品の有無について尋ねられます。また、空港のセキュリティチェックでは靴を脱ぐ必要があり、持ち込みの飲み物は許されないため、事前に処分しておく必要があります。

帰国

成田までの約10時間半のフライト中は、座席に低速の USB ポートが備わっており、デバイスの充電に便利でした。フライト中は1時間ごとにおつまみと飲み物が提供され、2時間後には食事が配られます。さらに、JAL の WiFi サービスは有償で、1時間あたり約10ドルという料金設定でした。

無事に帰国


その他のポイント

早朝から夜遅くまで開いているスターバックス1号店は、6時から20時までの営業時間で、コーヒー愛好家にとっては必見のスポットでした。また、スーパーマーケットも同様に8時から20時まで開いており、セルフレジを利用すればクレジットカード一つで手軽に買い物ができることがわかりました。

この旅行で特に注目したのは、実際には現金を一切使わなかったことです。クレジットカードがあれば、ほぼ全ての場所で問題なく支払いが可能で、特に VISA と Mastercard があればさらに安心です。

この14日からのシアトルでの滞在は、仕事と観光の両方で充実した時間を過ごすことができました。 Microsoft Ignite に参加することで、最新の技術や業界のトレンドに触れることができたのはもちろん、シアトルという街の多様な文化や日常に触れることができたのは、私にとって貴重な経験となりました。

異国の地での日々は、時に挑戦であり、新しい発見で満ちていました。特に、言語や文化の壁を越えてコミュニケーションを取ることの重要性を実感しました。また、シアトルの自然や建築、そして人々の暖かさは、この都市が持つ独特の魅力を感じさせてくれました。

最終的に、この旅は仕事の面での学びだけでなく、個人的な成長にも繋がるものでした。異文化交流の価値を深く理解し、世界が一つに繋がっていることを改めて感じる機会となりました。シアトルでの経験は、私の人生において忘れられない宝物となりました。


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