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タモリさん求む。


僕は老人ホームで働いている。

いつもは仕事をしながら感じたこと、気づいたことの本質って何だろう?と考えて、

「これってこういうことなんじゃないか?」から、

「次からこうしていこう」という風に、個から一般、帰納的な考えが日記にできればと思って(ほぼ)毎日書いている。






でも今日はただの不満。すねたことを書く。

僕はすねている。非常に。




うちの老人ホームには、自分の意思では自由に動けない方もいる。なので、施設に来てくれるサービスを使うことが多い。

訪問の体操教室、訪問のリハビリ、
訪問の医師、歯科医師、
訪問の理美容、売店…

などなど。


訪問の理美容さんたちが好きで。
身だしなみって、かなり大事で。

他人がその方の価値を決めてしまうので、目やにが付いてたり鼻毛がめちゃ出ていたり清潔感がないと価値がダダ下がる。

介助が必要な方の身だしなみは、僕ら介護士に委ねられている。いわば、その方々の価値は、僕たちが結構決めている。


髪だってそう。定期的に切らないと、清潔感がなくなり、価値が落とされてしまう。一旦その方向に転がり出すと、『その人はそういう人』と、イメージがついてしまう。それは避けなければいけない。


理美容さんがカットした後の入居者さんたちは、うれしそう。

確かに間違いなくキレイ。何歳になろうが、ボサボサの伸び放題より、キレイに整えられた髪型の方が、いい。

僕はもともとちょっとの変化に気付くタチなので、それを話題にする。みな喜んでおられる。


髪を切る、という行為は、人を幸せにする。
ということは言えそうだ。(ちょっと帰納っぽい)



職員さんだっておんなじ。

最近結構バッサリいく方々が多いので、気付きやすいし褒めやすい。おべんちゃらじゃなくて、ほんとに似合うと思って言ってる。

この一週間で、4人ぐらいはカットしてたかな。

「髪切った?」って言いまくった気がする。

一人の職員さんなんかは、ずっと黒髪だったんだけど、ビミョー〜ー、に明るくしていて、僕以外気づかなかったぐらい。
普段真っ黒だったので、多分その方にとってはちょっとした挑戦だったと思う。
めちゃくちゃ褒めた。お世辞じゃなく。
















(僕も切ったんやけどなぁ…)

















  

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