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【goodな仲間 #12】Mikkeller Tokyoさん

【goodな仲間 #12 】 Mikkeller Tokyoさん

今回のgoodな仲間は、渋谷区道玄坂に位置するクラフトビールバー、Mikkeller Tokyo(以下:ミッケラー)さんです!「mikkeller」のビールをはじめ、世界中から選び抜かれたクラフトビールを常時20タップ(種類)ほど提供しています。
団体の活動や、渋谷に対するご意見を、同協会でジェネラルマネージャーを務めるHamilton様に伺いました!

Mikkeller Tokyoについて

Hamiltonさん:ミッケラーの本社はデンマーク・コペンハーゲンにあり、日本では渋谷・百軒店にオープンしたMikkeller Tokyoが初の店舗となります。ミッケラーでは、世界中から選りすぐったビールを20種類程販売し、スタッフがお客様の気分に合うビールを紹介しています。ビールだけでなく、スピリッツやワイン、ソフトドリンクも販売しています。百軒店にオープンした理由は、デンマークの本場の雰囲気が損なわれることなく、日本人もデンマーク人もワクワクし、どこか懐かしさを感じるような店にしたいと考えたからです。だからこそ、中目黒のような王道のお洒落な街ではなく、渋谷の奥地に店を構えることに決めました。

お店のコンセプトとして、「入りやすく、出やすいお店」を目指しています。2杯目に行かず、食事をするわけでもない、「1杯だけ飲んで帰ることができるお店」が渋谷では少ないと感じています。そこで、ミッケラーでは友達を待つタイミングや、飲み会の前の”0次会”としてふらっと立ち寄ることのできるお店になりたいと考えています。

Mikkeller Tokyoさんの good history

⚫︎百軒店との出会い

Hamiltonさん:私はワシントン大学の交換留学生として来日しました。そこで千代田稲荷神社を初めて見かけた時に「ここだ!」と感じました。渋谷のラブホテル街の中に神社があるという異質さこそ、Mikkeller Tokyoをオーブンする場所としてぴったりだと思いました。東京開発が進み、このような場所はなかなか残っていないので、できるだけ長く営業できたらいいなと思っています。また、店内は日本人の方が入りやすくするために、デンマークの雰囲気を全面に出さないように心掛けています。

⚫︎百軒店エリアの利用者増加

Hamiltonさん:ミッケラーの渋谷店舗をオープンした百軒店エリアはキャッチのお兄さんが多いこともあり、決して治安が良いとは言えませんでした。そのため、このエリアを避けて過ごす方も少なからずいました。しかし、外国から日本を訪れる観光客が増加し、百軒店の街並みの様子を気にすることなく、利用する方が多くなっていたことが1つ目のターニングポイントだと感じています。

⚫︎クラフトビールの販売に注力

Hamiltonさん:東京の方は、食事の際に様々な種類のドリンクや料理が提供されることに魅力を感じるのではなく、食べたいものや飲みたいものが明確であり、店に求めるクオリティも高い傾向にあると感じています。それが私にとって、とても面白いなと感じていました。私たちも以前はスモーブローというデンマークのオープンサンドを販売していました。本場の味に限りなく近づけた自家製のものでしたが、お客様は20種類のビールに興味を惹かれ、なかなか売れませんでした。そこで、スモーブローの販売はやめて、お客様が一番求めているクラフトビールの販売に注力することにしました。

⚫︎スタッフとお客様のコミュニケーションの活性化

Hamiltonさん:みなさんに伝えたいことは、勇気を出してミッケラーに遊びに来て欲しいということです。種類豊富なビールの中から、お客様に合うビールをスタッフと一緒に選ぶことができます。気軽に店を利用する方が増えれば、さらにミッケラーは大きくなるのではないかと感じています。

Mikkeller Tokyoさんが今後目指すこと

Hamiltonさん:第一に、クラフトビールを知るきっかけとなるお店を目指しています。ミッケラーの店舗でしか感じられない雰囲気を作り、それをさらに広げていきたいです。

会社としては、ミッケラーの店長やスタッフに将来的に飲食業界やクラフトビールを牽引していって欲しいと考えています。日本の飲食業界は残業のルールが曖昧だったり、スタッフに求められるルールが厳しかったりします。ミッケラーは髪色やタトゥー、LGBTQに対して寛容でありたいと考えています。他の店で働きにくさを感じてる人は、ぜひミッケラーに集まりましょう。そして、同じような考えを持つ店がさらに増えていくことを願っています。

Mikkeller Tokyo様さんが考える"goodなshibuya"

渋谷のgoodなところは?

Hamiltonさん:渋谷は、「山手線で1番楽しい街」だと思います。私はずっとアメリカと東京を行き来していましたが、今渋谷で働いていて感じることは、常に新しい建物が立ち並び、進化を続ける一方で、昔ながらの街並みも残っているということです。このような場所が無くなりそうという心配もありますが、まだまだ楽しいところがあります。また、渋谷には美味しいものもまずいものも沢山あります。外国から訪れる人が多く、さまざまな年代の人が一緒に過ごしているところも良いところだと思います。

もっとgoodになるために…

Hamiltonさん:いかに従来の渋谷とこれからの渋谷のバランスを取れるかが、渋谷をさらに良くする上で重要になると考えます。それによって、他の街にも良い影響を与えられるのではないでしょうか。

また、新しくお店を出すには、お金や経験が求められるのが現状です。渋谷区は新たにお店を出したいと考えている人に対するサポートをさらに強くするべきだと思います。この百軒店エリアの良いところは商店街全体で若い人を応援している点です。このように、年配の人がさまざまな場面で若い人をサポートし、若い人たちも上の世代の人と良い関係で働くことができれば、渋谷はさらに良くなると感じています。

ヒカリエが完成した15年ほど前、「渋谷は大人の街、原宿は若者の街」という言葉をよく使っていました。渋谷には“大人”がたくさんいるという認識をしていたからです。ですが、私は渋谷にギャルが沢山いた時代が大好きでした。ギャル以外にも、お店も安く、自由に遊ぶことができました。若く、お金があまりない人でも面白いカルチャーを作っており、渋谷の良さが存分に発揮されていたと感じます。そのような文化を絶やさずに、これからも残し続けることができれば嬉しく思います。若い人が増え、彼らが新しい会社を作ることが何より嬉しいことです。SHIBUYA109も面白いと思いますが、「若い人が渋谷で遊んで、新しい渋谷を作ること」が1番渋谷らしい姿だと思います。私たち、おじさんは自分の店やったり、自分の物件買って自分の会社を作ることができます。だからこそ、若い人が中心となって、街の真ん中に新しい渋谷を作っていってほしいです。大きい建物が建って、 大きい会社しか入れないスペースを作ると、渋谷らしさは残らないでしょう。

また、外国人観光客はありのままの渋谷を見たいので、外国人の方に受け入れられる渋谷を作ることは必要ないと思います。したがって、渋谷をもう少し”普通”にしたら外国人はさらに訪れると思います。また、外国人のための渋谷を作ると、日本人が来なくなってしまうのではないでしょうか。このお店でも外国人が1人立っているだけで、目の前に通ってる日本人は「あっ、外人多いな」と思ってしまいます。日本人も外国人も行きたいと思う場所である必要があります。若くて面白い人が多くいる方が外国人観光客にとっても魅力的です。渋谷をさらに良くしていくには、「若い方の力」が必要なのだと思います。

また、開発会社やコンサルタントの方々は、よく「カルチャーを作る」という言葉を使います。ですが、英語で「カルチャーを作る」とは言いません。不自然だからです。カルチャーとは自然に生まれるものなのです。他にも、東急不動産などの建物が立つと、コンサルタントも不動産も「まちづくり」という言葉を使っています。ですが、それは「お金作り」になっていて「まちづくり」ではないと思います。それを完全に否定するわけではありませんが、渋谷区がカルチャーに注力してくれたらさらに面白くなると思います。他にも、大きいプロジェクトを計画する際に、「まちづくり」という言葉を使わないルールがあったら面白いですし、自分たちが心から好きなものを広めていけたらなと思います。そして、ビールカルチャーがさらに発展していくことを願っています。

【お知らせ】

Keep Pouring Nippon 2024
■日程:5月25日(土)〜26日(日)
■会場:デンマーク大使館(代官山駅より徒歩5分)
■チケット発売:4月8日(月)20時

Mikkeller KIOSK/Bar 2nd Anniversary
◾️日程 4月20日(土)
◾️会場 Mikkeller Kiosk Bar

▷詳細は公式SNSをご確認ください!

【さいごに】 

渋谷に新しいカルチャーが誕生していくなかで、昔ながらの雰囲気を残す百軒店に位置するMikkeller Tokyoさんは、私たちを歓迎してくれるような、まさに「クラフトビールの入り口」だと感じました。クラフトビールを様々な角度から盛り上げるイベントを開催されているMikkeller Tokyoさんの今後の活躍から目が離せません!

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