見出し画像

【goodな仲間 番外編】TOKYOもしもFES渋谷2023 《イベントレポート》

【goodな仲間 #2】にてご紹介した「もしもプロジェクト」さんが主催する『TOKYOもしもFES渋谷2023』が、9月2日(土)と3日(日)に代々木公園にて開催されました!

こちらのイベントは、「もしもプロジェクト」さんと渋谷区が連携し、大人も子どもも楽しみながら「防災・減災」を学べる機会の創出を目指して企画されました。
▶︎『TOKYOもしもFES渋谷2023』イベントサイトはこちら

今回は、goodな仲間編集部員が参加したイベント2日目の様子をレポートします✨


●ステージイベント

テレビの垣根を超えたトークショー『みんなの防災+ソナエ』

野外ステージでは、1日目に引き続き様々なイベントが行われました。
中でも、豪華出演者による『みんなの防災+ソナエ』には、多くの来場者が親子で参加されていました。
こちらは、テレビ局の垣根を越えてアナウンサーさんとキャラクターたちが集合し、防災を楽しく学べるトークショーです。
今回は午前の回の様子をお伝えします🎤

(写真:ステージイベント会場)

NHKからは塚原愛アナウンサー、日本テレビからは中島芽生アナウンサーと気象予報士の木原実さん、テレビ朝日からは松尾由美子アナウンサー、TBSからは伊藤隆佑アナウンサー、テレビ東京からは狩野恵里アナウンサー、フジテレビからは木村拓也アナウンサーが登場しました。

木原さんを進行役として行われたのは『自己紹介』のコーナー。
アナウンサーの方々が集ったということで、おすすめの防災グッズの紹介も加えて、1人30秒で話すことになりました。
流石はプロのアナウンサーの方々!木原さん曰く、皆さん30秒でお話しされていたようです…👏

防災グッズは、ホイッスルや小型ライト、ハンカチやリュックサックなどが紹介されました。どれも身近なもので日頃からの備えが可能だと思いました👀早速編集部員も自宅に揃えます!

続いて、NHKと民放6局のアナウンサーの方々が共に取り組まれている防災プロジェクトの話題に。狩野アナウンサーと木村アナウンサーは、4月に参加された『リアル防災訓練』についてお話しされていました。
地震発生後の様子が再現された施設で、火災や大勢の負傷者などが発生している状況を体験されたそうです。パニック状態に陥る混乱の中に身を置いたことで、防災の具体的な学びにつながったと仰っていました。また、塚原アナウンサーは防災の番組に携わったことで、日々意識することの大切さに気が付いたと仰っていました。

ここで突然、木原さんからクイズが出題されました。
「日々の生活の中で行う食料の備蓄のことを何といいますか?」という問題です。
観客の皆さんと一緒に「せーの」の声に合わせて「ローリングストック」と答えました。実は冒頭の自己紹介の中で登場していた言葉でしたが、多くの方が覚えていらっしゃいました!!テストに出そうな重要ワードですね。

いよいよお待ちかね、キャラクターたちの登場です!
どーもくん、そらジロー、ゴーちゃん。、ブーナ、ナナナ、ガチャピン・ムックがステージにやって来ると、子どもたちが嬉しそうに名前を呼んでいました。

〈防災クイズ〉

ここからは目玉企画・防災クイズのコーナー。
各局のアナウンサーさんが出題するクイズに対して、AかBの2択で答える参加型の企画でした。観客の皆さんは、パンフレットに付いているカードを挙げて回答します。

第1問は、NHK・塚原アナウンサーによる『わがまち防災』からの出題でした。
こちらはNHKが大地震発生時のポイント5つを東京23区ごとにまとめた取り組みです。

Q1「渋谷にいるときに地震が発生した場合、近寄らない方がいい場所は?」

A:渋谷駅
B:恵比寿ガーデンプレイス

⇨正解は A:渋谷駅 でした。
もともといる駅の利用者に加えて、大勢の人々が集まることにより、群衆事故が発生する危険性があるからだそうです。
一方で B:恵比寿ガーデンプレイスは避難場所に指定されています。

続いて第2問は、日本テレビ・中島アナウンサーからの出題。

Q2「外出時に地震が発生した場合、取るべき行動は?」

A:徒歩で帰宅する
B:一時避難施設に向かう

⇨正解は B:一時避難施設に向かう でした。
群衆事故の発生や、渋滞による緊急車両の通行の妨げを避けるためだそうです。

第3問はテレビ朝日・松尾アナウンサーより、YES/NOで回答する問題が出されました。

Q3「地震発生後に負傷した場合、すぐに消防・救急・DMATが来てくれる?」

A:YES
B:NO

⇨正解は B:NO でした。
命を左右すると言われる、地震発生後の1時間に助け合うことが重要になるそうです。実際に阪神淡路大震災では、救助が必要になった35000人のうち27000人が近隣の人々によって助けられたそうです。

このほかにも、「スポーツイベント等を開催する会場は耐震性に優れている」「ペット用の災害キットも最低5日分は備えるべき」「最低限の情報があれば、災害時に処方箋が無くても薬を受け取ることができる」といった防災の知識が、クイズを通して伝えられました。

観客の子どもたちに質問を投げかけるなど、終始和やかな雰囲気かつ、備えに役立つ情報が盛りだくさんの楽しいトークショーでした✨

●出展ブース

A〜Fの6つのエリアに分けられた会場には、様々な企業・団体により50近くのブースが設けられ、展示や体験型の楽しいコンテンツが提供されていました!

NHKのビジョンハウスでは、関東大震災が発生した当時の様子が上映されていました。映像のカラー化や鮮明な拡大が可能となり、当時の人々が状況の深刻さを捉えきれていなかったことがわかりました。また、昔の映像を用いて今に役立つ防災の知識も紹介されていました。

(写真:NHK防災「ビジョンハウス」)

食品メーカーの江崎グリコ株式会社は、液体ミルクの体験会を行っていました。災害時は、環境の変化による母乳分泌の低下や、粉ミルク用の清潔なお湯の不足が予想されるそうです。その対応策として液体ミルクが提案され、商品の試飲ができました。母乳に近い栄養成分であること、常温で使用できることが説明され、赤ちゃんを守るための備えが呼びかけられていました。

(写真:江崎グリコ株式会社のブース)

「もしもの100」のブースでは、「もしも」のための知識がパネルで展示されていました。赤いシールは、その知識が役立ちそうと思った方の数を表しています。また、高齢者体験も行われており、子どもたちが参加していました。身体にかかる負荷を体験することで、高齢者の避難を考える上での注意点が具体的に想像できました。

(写真:「もしもの100」ブース)
(写真:「もしもの100」パネル)

会場では、フードも充実していました!
吉野家はキッチンカーで牛丼を提供し、開場直後から整理券を求めて多くの方が並んでいました。災害時はこのキッチンカーで牛丼の炊き出しを行うそうです。

(写真:吉野家キッチンカー)

フードレスキューの企画では、日本初のレスキューキッチンカーがシオリーブ味のポップコーンを販売していました。食材だけでなく、「もしも」のときは地域もレスキューすることを掲げた取り組みだそうです。

フードエリアでは、キッチンカーが集まり賑わいを見せていました。
メニューとしては、スパイシーなチキンやボリューミーなサンド、タコライスにクリームソーダなど、食欲を刺激する食べ物が販売されていました。

このほかにも、工作のような体験教室や、パルクール鬼ごっこで災害時に必要となる体力のチャレンジ、防災にも役立つキャンプグッズの紹介など、防災と楽しいを掛け合わせた企画が勢揃いしていました。

イベント当日は、開場時間から多くの方々、特に親子連れの姿が見られ、種類豊富なコンテンツを楽しんでいました!実際に参加された方にお話を伺いました!
・「子どもと参加できるイベントを探していた。お菓子やステージイベントなど、子どもが楽しめる企画が多く、いいなと思った。」(渋谷区在住の方)
・「隣の会場で開催しているイベントに来たが、企業ブースや食事に興味をもったため移動して来た。」(渋谷に遊びに来た方)
渋谷区にお住まいの方だけでなく、外から訪れる方の関心も引き、「楽しそう」という入り口から「防災・減災」を考えるきっかけを生み出していることが分かりました。

【さいごに】

「TOKYOもしもFES渋谷2023」に参加し、「防災・減災」は楽しみながら学べるものという新たな発見がありました。災害時の備えは、誰しもに関わる重要な事柄である一方、堅苦しさを感じて敬遠されている方も少なくないと思います。楽しさあふれる企画で人々の興味を引き、「防災・減災」の入り口を広げることが、社会のアップデートにつながる大切なアイデアだと思いました。

関東大震災から100年が経った今年も、「もしも」の正確な予測は困難な状況です。こうしたイベントに参加して、みんなで一緒に「もしも」を乗り越えるための備えについて考えてみませんか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?