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”ネガティブ”から”ポジティブ”へ

 笠置町民全員を写すプロジェクトの公開から早いもので1週間が過ぎた。僕の日常は相変わらず、町を歩いては笠置の”ひと”たちの最高の瞬間を探し続けている。少し変わったことといえば、寒くなってきて布団から出るのが億劫になってきたことくらいだろうか。笠置の冬は寒い。

 先日、NHK京都で特集していただいた番組の放送も無事終わり、小さい町だけあってダイレクトな手応えを感じている。東京からやってきた見知らぬ若者がカメラを持って一体なにをやっているのかを知っていただけたことはすごく大きく、反応も上々で町を歩いていると声をかけてもらえることが増えた。僕が説明をする前から「町の”ひと”を撮っている人」という情報があるので、撮影までスムーズな流れでいけることが本当に有り難いし、僕に対しての以前ほど警戒心がなくなったことでみんなとても”いい表情”をしてくれるようになった。受け入れてくれるのは純粋に嬉しい。

 だけど、当然逆も然りで、最初から「写真を撮っている人」という認識があることで警戒されてしまって、説明するまでもなくスムーズに断られることも増えてしまった。でも、そればかりはしょうがない。みんながみんなカメラを向けられることに対してポジティブな気持ちではないし、その意識を少しでも変えられるかどうかは僕次第だ。
 僕の気持ちをポジティブにしてくれるのは、いつだってカメラの前に立ってくれる”そのひと”なのだから、撮らせていただく感謝を忘れずに今日も明日もカメラを持って歩いていこうと思う。

”この町のため”、そして”より良い未来のため”に。
 僕にできることを少しずつ積み重ねていきたい。

 シバタタツヤ

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