終わりは、はじまり
笠置での生活が終わった。
最後の電車に揺られこの文章を書いている。たった1年と少しの出来事だったが、僕にとっては本当に意味のある、そしてなにより掛け替えのない時間を過ごすことができた期間だった。
東京から笠置町へ移住することを決めて、いつまでもどこまでも夢を見ていた時期は過ぎ、いつからか"この町に住んでいる"ことが日常になった。たくさんの出会いがあり、たくさんのひとのお世話になった。たくさんのひとに迷惑をかけ、たくさんのひとに救われた。
終わって見えるものは、次のレール。愛を与えてくれたひとたちに少しでも愛を返していけたら、僕の人生に少しでも意味が生まれる。
残したい大切なものをカタチにできるかどうかはこれからの僕の生き方次第だ。
人生という旅はまだはじまったばかりだ。
僕にとって、はじめての故郷。
「ただいま」と言えるように、真っ直ぐ前を見て生きていきたい。
I love you all, and I love you.
シバタタツヤ
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