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ラテン語の格言 (03)「楽園にも死神は居る」
・ Et in Arcadia ego.
(楽園にも死神は居る)
※Nicolas Poussin が絵画のなかに書いた言葉。
原文直訳は「アルカディアにも私は居る」であるが、文脈から私とは死神のことだとする研究がされていて、上記の解釈が成立する。
この格言は、表面上の矛盾を超えた深い哲学的意味を持っています。どれほど理想的で完璧な状況にあっても、避けられない真理や現実が存在することを示しています。楽園は人間の理想を象徴し、死神は人生の不可避な終わりや苦痛を表します。幸福や成功があっても、人生には常に挑戦や困難、そして終焉が伴うという普遍的な真理を教えています。
表面的な幸せに惑わされず、人生の本質的な側面を理解し受け入れることは重要です。それは、無常や不確実性を受け入れることで、人生の困難な側面に対してより平穏で賢明に対処する力を育むことを意味しています。この洞察は、楽園のような理想的な状況でさえも、避けがたい現実に直面する必要があることを示します。
・ Carpe diem.
(今を楽しもう)
※原文を直訳すると「一日を (花のように) 摘む」となる
・ Omnis habet sua dona dies.
(毎日が特別な日)
・ Jucunda memoria est praeteritorum malorum.
(苦しいことの想い出は 時が経てば喜びに変わる)
・ Brevis esse laboro, obscurus fio.
(表現を簡潔にすると 今度は曖昧になる)
・ Gutta cavat lapidem, non vi sed saepe cadendo.
(雫が岩に穴をあけるのは 力ではなく反復による)
・ Lupus in fabula.
(噂をすれば狼が来る)
※原文直訳は「話のなかの狼」
※カードゲーム「Lupus in Tabula (タブラの狼/人狼)」
の名前はこの言葉から来ている
・ Uva uvam vivendo varia fit.
(葡萄は他の葡萄の色を見て 自分も色を変える)
・ Scientia est potentia.
(知は力なり)
・ Lepores duos qui insequitur, is neutrum capit.
(二兎を追う者は一兎も得ず)
・ Docendo discimus.
(教えることで学ぶ)
・ Jacta alea est.
(賽は投げられた)
※ローマのシーザーが決断を迫られたときの言葉。
発言当時の記録はギリシア語で「賽を投げよ」であり、
ラテン語の写本で上の訳に置き換わっている。
類義語は「乾坤一擲」。
・ Cedant arma togae.
(必要なのは武器よりも衣服)
・ Audi et alteram partem.
(もう一方の意見も聴こう)
(2009年11月16日から11月29日)
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