2024年(辰年) あけましておめでとうございます
昨年は様々な試みが少しずつ前進した1年でした。体調不良もありましたが、何とか克服しています。BLOGをnoteに切り替えたことで、個々の記事が整理し易くなりました。そこで、改めてこれまでの足跡をまとめようと思います。以下で紹介するのは、私が柴崎銀河の名前でプロデュースした作品です。著者とスタッフの皆様に感謝します。
◎出版物
4年前に「遊びのアイデア選書」というレーベルを立ち上げ、これまで13巻まで発行できました。出版社としての知名度は低いのですが、書店への物流に必要な最小限の仕組みも確保して、ある程度は形が整ったと思います。このレーベルの理念は『遊びとゲームを自分で創る人々と、工夫しながら実践する人々に向けた、知識・アイデアの情報提供書』です。既刊の本をここで振り返ってみます。敬称は省略します。
★教養書 高畑吉男「彼らと僕ら。妖精紳士録」
エルフ、ドワーフ、人魚などの、おとぎ話の主人公達が、外国でどう語り継がれているか、そして最近の映画やゲームではどう扱われているか、に深い考察をしています。アイルランドでの現地取材もあって、とても貴重な作品に仕上がっています。なお、同著者による別作品を計画中です。
★ノベルゲーム 寿甘「ストーリービルダーズ」
人類が『すあま』と呼ぶ高度AIに世界の管理を任せた近未来の話。『すあま』の反乱により人類が滅亡寸前にまで追い込まれた50年後、生き残りの少女(主人公)が、仲間を得ながら、襲い来る機械兵と戦いつつ、『すあま』の本体が存在する中心領域へと向かいます。旅の結末は、読者の選択によって変わります。原作は同じ著者の同名のネット小説です。『すあま』は著者と同名です。このお話は、続刊でサイドストーリーが予定されています。
★教養書 米村 貴裕「デジタルペーパークラフト『紙龍』で創意工夫の扉を開こう」
本書は、文化庁・第10回メディア芸術祭で推薦作となった「学んで遊べるデジタルペーパークラフト『紙龍』」の仕組みを、ガイドのキャラクターと共に冒険しながら学んでいく作品です。PC上で『紙龍』を使ってオリジナル・ペーパークラフトをデザインし、印刷した図面を組み立てて立体化するまでを、教育現場でも使われる手法に沿って体験学習します。
★ノベルゲーム 歴山亮「フェルナース神話 冒険者フランメリックの物語」
神々が支配するフェルナース大陸を舞台に、冒険者の少年メリックと仲間たちが大冒険を繰り広げる剣と魔法のファンタジー。メリックと仲間のデュラム、サーラは、年配冒険者マーソルと出会い、共に旅をすることに。読者の選択で結末は変化します。前編・後編の二部構成です。
★ノベルゲーム 舟崎泉美・河野修宏・高井九「ベルーガの冒険」
読者が選択肢の分岐を選びながら読み進めると様々なエンディングを迎える「マルチエンディング小説」。このレーベルでその形式を採用した最初の作品です。ベルーガというのはシロイルカの学術名です。家出した娘を母親が北極海で探します。原案は、同じ作者のボードゲーム「ベルーガ」です。そこで語られなかったストーリーがこの小説に詰め込まれています。
★教養書 石平三治郎「トランプの新しい遊び方2021」
タイトルの通り、石平三治郎氏が考案した、これまでになかったトランプの遊び方18種類を、2021年にまとめたものです。
★パズル 柴崎銀河「リフレコ・パズル問題集1」
盤上に置かれた駒の種類と位置を推理するパズルです。盤上の駒は、光を屈折・反射します。分かっている情報は、光が入った地点と出た地点。駒には何種類かあって、屈折のルールがそれぞれ違います。イラストでは駒を擬人化しています。徐々に難易度が増していく計100問。巻末に答が付いています。検算のためにLinux計算機をぶん回しました。
★ノベルゲーム 寝倉響「白銀ペンギン:百分の一の軌跡」
冬季オリンピック競技『スケルトン』選手の青春ストーリー。『スケルトン』は、世界一孤独なスポーツとも言われ、頭から白銀の塵が舞い散る氷上のコースを滑走し、最高時速140km、独りで挑む孤独なスポーツです。一度は挫折した主人公が再挑戦する話で、選択肢により様々なエンディングを迎えます。
★小説 瀧津孝「げえむの王様」
ゲームソフト開発会社の企業再建の物語。会社再生ストーリーはドラマでも多くのアプローチが見られますが、売れ行き不振で社員が二人だけになったゲーム会社がキーパーソンを探し、次々に手を組んで復活を遂げる愉快痛快な話です。
◎テーブルゲーム
大別して、完成したゲームと、ゲーム開発用品の二種に分類されます。ゲーム開発用品は、XTAROT(エクスタロット) というブランド名で展開しています。
★カードゲーム 小川昌洋・あんちっく「『虎の威を借る狐』的な生存戦略ゲーム とらかるきつね」
プレイヤーは動物になり、他の動物の仲間と協力して森の恵みである果実を獲得していきます。それぞれの動物が持つ特殊能力を駆使して、豊かな暮らしを目指します。「とらかるきつね」は『虎の威を借る狐』の意味です。
★カードゲーム 柴崎銀河「カードで将棋のルールを変えるゲーム『将棋のお供』Ver.2」
このゲーム《将棋のお供》は2人用です。カードセット(32枚)を、将棋と一緒に使い、カードに書かれた指示によってルールや駒の機能を変えることで、将棋を本来とは違うゲームに変貌させて楽しむものです。現在の《将棋のお供》は第二版です。初版は2018年に発行されました。
★カードゲーム 小川昌洋・あんちっく「農場開発ゲーム イチからファーム2」
プレイヤーが農場主になり、最初は自分だけの状態から土地・仕事人・設備などを計画的に購入していき、いちばん多くの名声を得たプレイヤーが勝利します。本作品は、2020年に発売の「イチからファーム」にカードを追加してルールを見直した、農場開発ゲームの第二弾です。銀河企画ゲームコンテスト金賞受賞。
★カードゲーム 柴崎銀河「ばとけん・じゃんけんカード」
このカードセットは、手の型で勝負判定をする遊び「じゃんけん」に様々な手の型を追加して『ばとけん』と呼ぶカードゲームにしたものです。じゃんけんの手型は最大7種類になります。
★カードゲーム・パズル てぃー・あんちっく「模様を色違いに重ねていくパズルゲーム ダイヤの箱」
ダイヤの箱は、「6個の白黒のダイヤが5色の箱に入っている」状態を表したカードを、規則的に重ねることで、手持ちのカードを出し切った人が勝つパズルゲームです。2-4人用のルールの他に、1人用のルールも用意しました。
★カードゲーム「エクスタロットゲーム用カード王国版112枚組」
中世から存在するカードゲームのエッセンスを加味して、トランプ+タロット+アルファで、様々なルールに対応できる思考ツールにしたカードセットです。
★ゲーム開発用品 「XTAROT片面白紙カード」
このカードは白紙側が自由に書込みできるようになっていて、トランプとほぼ同じ感触でカードを扱えます。主に、カードゲームの開発段階で試作・テストプレイに使います。私が6年前に「米光一成のゲームづくり道場」でその効用を確認してから、通算約400万枚を出荷して、現在に至っています。模様のバリエーションも30種類近くに増えました。
★タロット占い用品 米光一成「思考ツールとしてのタロット専用カード」
このカードは、米光一成著「思考ツールとしてのタロット」用にデザインされた大アルカナ22枚を、トレーディングカードと同じ用紙・製法で印刷したものです。簡易マニュアルには、カードとキーワードの一覧表が掲載されています。タロットカードの使い方は、米光一成著「思考ツールとしてのタロット」(別売)をご覧ください。
まとめ
なお、上記の作品は、Amazonでも販売している他、一部の商品は以下の直販ショップで値引き販売をしています。
https://gpi.theshop.jp/
よろしくお願いします。
上記以外にもゲーム開発用品などが多数ありますので、総合案内は以下のサイトをご覧ください。
https://xtarotg.web.fc2.com/
今年の抱負
宣伝になってしまいましたが、今年は上記のような出版とゲームの開発を引き続き進めます。具体的には、エクスタロットの名前を冠した作品は過去に発表したオリジナル小説がベースになっていることから、今度はその内容を整理してTRPG設計用の基礎資料として発表する予定です。従ってTRPGも計画に入っていることになります。そして、本当に今年こそ音楽にも着手します。先ずは楽譜の出版から。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。