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自分の働きを最大化/成長させていくために

あけましておめでとうございます。1月1日には自分の働きを整理しようと師走の隙間で色々と考えをめぐらせていました。
多くの人にとって仕事とは、暮らしとは何かを考えざるを得なかった2020年。想像に反して自分のキャリアの中で最も忙しい1年となった。

2020年の大きな反省

本来、ごろごろ伸び伸びしていたい性格なのにも関わらず多忙にかまけていた原因として「個人の成長」ではなく「組織の成長」にフォーカスしすぎたことだと気付いた。仲間がどんどん成長していくのが嬉しかった。同時にコロナが押し寄せて会社に相談が相次いだ。これらが重なってしまったことが大きな反省点だ。

社員が育つこと/仕事がたくさん来ることは一見とてもいいことだ。
その事実に対して僕個人が両手をあげて喜んでいただけというのが最も良くないポイントだった。組織の成長に対しておいかぜが吹いてると思っていた。そんな状況の中で自分自身は何の成長もなかった。勝手に吹いた追い風に喜んでいただけなのだ。

そんな自発的にでないプロポーザルに4戦出て、勝利、勝利、2位、敗北みたいなスコアで今自分がもてるアンサー見たなものを120%出だした結果、勝率50%なのは冷静に考えて鈍化しているし、そこに「もっと良くならなければ」という個人的な成長のネクストステップが微塵もなかったことを反省している。おいかぜで調子に乗っていたのだと思う。

唯一、最後の最後で学べたことは「調子よければ万事よし」ではないということ。悪い状況に対してはリサーチを重ね原因を特定し改善策を講じていた。しかし、良い展開に対しては無防備に受けて入れていた。ここにこそ懐疑的な目で原因を特定すべきだということを学んだ。

組織でもなく個人として僕に求められている「はたらき」は、状況を冷静に見て抜本的解決をサクッと出すことだ。この「サクッと」が大事だと改めて気づく。僕のプレイヤーの特性として、広い知見のリソースから課題に対して最適な策を瞬間の集中力で素潜りのように答えを海底から引き出すことだ。それが気がつけば封じられていた。真っ赤なスケジュールと集中を途切らせる問い合わせの数(頼られる多幸感)に本来の役割を担えなかった後半半年だった。

冷静に考えれば想定される状況を思考すらなしにどんどん突っ込んでしまったのだ。同時に十人に話しかけられているような状況で深く思考に潜ることもできず回答を待つ人の列ができてしまった。列で待たされていたらそりゃ離れていく人もいる。並ばせる前に「ごめん、来年春まで無理やねん」その一言があれば無駄に並ばせることもなかったのだと思う。

自分自身のことをしっかり大事にできなかった。頼られる喜びやぐんぐん伸びていく社員たちを見て満足していたのだ。ダサい。結果、一番伸びなかったのは僕自身だ。個としての成長戦略の弱さ、それが露呈した1年だった。経営者としてもプレイヤーとしても赤点みたいな感じだ。業績はいいけど。。それが正解だということではないと学んだ。

2度と同じミスを繰り返さないために

現在20プロジェクトが同時並走している。中には1プロジェクトの中に3つに分岐するものもあり制作アイテムだけでいくと40点近くが並走している。up and comingで10件スタンバイされている状態。これらの数は従来から変わらないが1個の重さや課題の深さが創業時とは異なる。

僕個人や組織全体の「積載量」をしっかり見ていこうと思う。新規はひとまず夏までお待ちいただくしかない。「今は無理です」これをしっかり伝えることを学ばなければいけない。リアルタイムに組織は成長し、相談に来る仕事の重さも年々重たくなる。1案件として見た時に重さまで考えていかないと数的に昔は大丈夫だったのに何故か苦しいぞとなる。

次に働くのは「週4日」にする。今、組織的2個預かっている。NueとKu-ko。これらの戦況整理や財務処理で1日消え去る。5日40時間あるという意識がまず危ないのだと学んだ。1週間で僕が案件に当てられるのは32時間まで。この中で結果を出せ。

最後に「AMに打ち合わせを入れない」「1日打ち合わせは2件まで」とする。在宅勤務でひっきりなしに打ち合わせが入ってくる。中にはメールで十分だったのではないか?僕がいなくてもいい内容じゃないか?というものが多かった。社員が育った分、松倉不在でも成立する状態が少し見えてきているのでそこは明確に伝えていこう。「僕必要ですか?」この一言が大切だ。そして何よりAMを確保できれば思考する時間を確保できる。あとアジェンダが明確ではない打ち合わせには参加しない方針でいく。

自分の働きを最大化/成長させていくために

・個人/組織の「積載量」をしっかり見る
・案件の使う時間は32時間/週に限る
・AMを守る/不要な会議には出ない

こうやって自分を分析すると時間に踊らされた2020年だったと気づく。
冷静に今の状況を分析する余裕を逸し、結果限られた時間を埋め尽くされて本来のはたらきを全うできてないという結論だ。

これらを意識しながら確実に自分と向き合う時間を作り出すことで、組織を見守る/正しい舵を切るという判断ができる。2021年は自分と時間の戦いだ。滅多にこの1年の抱負なんて掲げないのだけれど、流石に昨年は反省が多すぎた。この状態は何か良くないぞという危機感が毎日膨れ上がっていった。今年は僕自身が最も成長したと言える1年にしたい。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。