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自分を調律する日

気付けば2024年の最初の週が終わる。
なんら昨年を振り返ることもなく日々を過ごしている。結局、年末年始は変わらずマイペースに仕事をしていた。リズムが乱れるのがあまり好きじゃないので淡々と仕事をしている。

映画「PERFECT DAYS」を年始に見て(内容自体はラジオか何かで語る予定)役所広司演じる平山は淡々としたリズムで生きていた。人間にとってリズムってのはとても大事だと思っている。心臓がある一定のBPMでビートしているように僕らの暮らしには一定のリズムがある(と思っている)

僕にストレスがないのは自分のリズムをよく理解しているからだと思う。ずれが生じるとそれを修正する。銭湯にいくときや散歩に出る時が僕のそれだ。人の干渉が多いほどにリズムは乱される。ゆえに12月は大いに乱れる。忘年会という大波に飲み込まれる。その狂ったリズムを年末年始で無理やり元に戻す。

日々多くの人に出会うが、自分のリズムが掴めていない人も多分にいる。簡単にいうと自分のリズムではなく人のリズムで踊ってぎこちなく生きて疲れてしまっている人たちだ。これは結構多いように思う。僕のように自分の会社で自分の選択肢が多い人はイージーモードだろうと思うが、何かに所属しているとそこのリズムみたいなものもあるし、繋がってる人にも自分とはリズムが違うのに合わせざるを得ない人に合わせていたり。苦労が多いと思う。

リズムってなんやねん!となるかもしれないが、1日で見てみると起きる時間寝る時間とかある程度固定されてくるはずだ。メトロノームみたいにチクタクチクタク一定のリズムで刻んでいるのではなくて自身でいくつかのリズムに乗れるってことが大事になる。

リズムを整えるのは儀式にも近い。年齢的にほっとけば永遠に寝る時代は過ぎてどう足掻いても8時には起きる。二度寝もできない。ので起きるとまずうがいをする。寝起きの口内環境はトイレと同じくらい汚いと教えられて、一度起きたら嫌悪感で起きるようになった。つぎに買い込んでいた缶コーヒーをもってベランダでタバコを吸う。今日の天気を眺めたりして、スケジュールを見て今日の動きを想像する。トイレにって、顔を洗い身支度をし、全猫を撫でて仕事に向かう。

これが僕の朝の儀式だ。仕事では3つほどのリズムで働いている。どれも自分が心地よいリズムだ。
- 発想をするリズム
- 事務処理、スライド作成などの業務をするリズム
- 休む・サボるリズム
発想をするリズムは結構早いビートだ。事務処理系は、もったりしたリズム。サボるリズムはもっとおそい。
大切なのは今自分のリズムをどこに設定しているかをコントロールすることだと思う。これが周りに左右されると他者のリズムに合わせる必要がある。人のリズムに合わせるのはめちゃくちゃ疲れる。結果、効率が落ちる。なので僕のリズム外のオーダーが来た時には、そのリズムの時に処理するようにしている。自分のリズムを守るために。

夜の儀式もある。
まず仕事のクローズに合わせて、明日のやるべきことを整理し、その週の動きの整理も毎日している。やるべきことを忘れないために。オーダーに対して約束を守れるかの確認のために。
その後、酒を飲むでも飯を食うでも何かしら食べる。飲み会だった場合は色々諦めるしかない。飯を食い終えた後は、時間が早ければ銭湯にいくか、なければ家でラジオでも聞いて長風呂をする。風呂は割と自分にとってのリズムを戻す行為とリンクしている。
その後、猫を撫で布団に突き刺さり、本を読む。読みたい本がないときはインスタグラムの動物リールでいいものを探す。そして、すっと寝る。

そして、また朝がくる。
自分のリズムを理解することと、それをオペレーションするのは自分だということに気づくとわりと人生を我が物で生きることができると思う。この二つを考えたことがない人も多いかもしれない。
今日は土曜日だが、僕にとってはご褒美デイで、アトリエにこもって日記を書いたり、仕事の考え事を整理したりと過ごしている。翌週の動きの整理をしたり、積み残しや先回りできるものは動いてしまう。土日も平日もあまり違いがない暮らしなので毎週必ず土日にはリズムを調整する調律のような時間がある。

最初は難しいかもしれないけど、どこかで自分の調律日をつくることで自分らしい生き方ってものには近づくのかもしれない。

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