アクセルではなく、ブレーキが上手い会社になろう

僕らの会社「Nue inc」の経済成長を止めよう。
今朝起きて、ふとそんな判断が生まれた。これは働きすぎて右ケツに吹き出物できたからかもしれないが、もっと根本的なことなのかもしれない。

経済成長というと複雑だが、受託メインの仕事でいくと年間売上と最終利益がどの程度かとにらめっこする。Nue incはガンガン成長中だし、毎週いろんな相談がくる。もうすでに稼働しているものでも見込みで目標の50%を超えている。1Q(3ヶ月/弊社は7,8,9月)の期間でこれだ。もう順調である。

同時にこの限られた時間で年間の半分を見込めるってことは、それなりに忙しいってことでもある。今まで以上に期待されていることだし、調子もいいと思いがちだ。でも違和感がものすごくあった。なんか大事なものをたくさん落としそうだなという予感に近い。

不安を抱えて突っ走っていたが、いろんな隙間で蓄積された考えが今日答えとして「よし、止めよう」となった。普通止めないのかもしれない。人も増やしてガンガン行こうぜなのかもしれない。でも、それは少し違う気がした。

むしろ広がり続ける可能性をギュッと高濃度に圧縮するを繰り返すイメージだ。ぶわーっと放射状に広がるのがお金も規模も大きく見えるが実のところ薄っぺらいのかもしれない。10,11,12月の2Qは少なくとも今目の前にあるワクワクにのみ時間と集中力を投下していく。年始にお金足りないとかあれば判断すれば良い。

マイペースという言葉をよく考える。周りの人に比べて僕は相当マイペースな方だ。でも最近では忙しそうだねと言われる。確かに忙しい。それはマイペースとは違う他人のペースに踊らされているだけなのだ。仕事いっぱいで忙しい、でもキャッシュは増える、忙しい=良いことって考えは好きじゃない。社員たちが生きていけるだけのキャッシュ(給料も上げながら)自分たちのペースで生きていければ良い。そこで生み出すものが誰かのためになることが大切で、自社の口座を分厚くすることは目的ではない。

こんなこと銀行聞いたらしょんぼりするだろうけど、これ以上のスケールはおそらくない。僕がさせない。その先に対して良いビジョンが見えないのもある。ということでNue incは引きこもりシーズン突入。今依頼受けてる課題がなかなか面白く壮大だ。それに夢中でいようと思う。

ビジネスしてるとアクセルだけ見られるかもしれない。
でも僕らはブレーキが上手い会社でいよう。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。