クリエイターのためのもっと混沌としたコミュニティを作りたい
よっこいしょとばかりにNueさんの新しい試みを始めます。
頭の中だけでこっそり仕込んでいたCONCONのぬえ事務所のあり方。
僕らは長屋2軒を借りており、そこにはフリーランスが、8名利用しています。半年ほど運用する中で、これもっとコスト下げれるんじゃないかと次の姿を考えていたのですが、コロナに突入。タイミング逸してしまいましたが、緊急事態宣言も解除されたので動き出します。
簡単にいうとサロン×フリーデスク。
なんだけど実態は組織化してない
メッシュネットワークプロダクション
なんか小難しい言葉が並びますが、作ろうとしてるのは「組織化されていないネットワークプロダクション」です。
Nueにはクリエイターは1人もいません。プランナーやプロデューサー、PMらで構成されているチームです。なのでプロジェクトの数だけタッグを組むクリエイターが外部にいます。そういう仲間に支えられながらぬえさんは自立できている。そんな業態です。なのでこのクリエイターたちとの関係性と社員たちが、うちの大切な資産です。
今回のコロナの中、色々考えたのですが、仕事がごっそり止まる人や、プロジェクトが消えて無くなる人たちがかなり見受けられました。誰も想像していなかった状況に如何に自分たちの業態はギャンブルみたいなことをしてるのか…とゾッとしたのが松倉の本音です。うちはまだ法人組織で、ストックである程度はしのげるがフリーランスの人たちはどうなるのだろうとか。
コロナを除けば、1人でしのぐ修羅場みたいな状況は都度誰かに声をかけてヘルプを頼んだり、確定申告のときみんなどうしてるの?とか節税対策無知でやばたんみたいな会話って結構あり、実業と運営と1人で全て頑張るにはかなーり大変だろうなと法人経営していて思ったり。本来クリエイターとして財務とかそのあたり、本質的には頑張るところじゃないよなぁと思ったり。
まぁ、語り出すとキリがないんですが、もっといい方法あるんじゃないかと数年考えていたんです。で、今ある結論としてメッシュネットワーク型のプロダクションになればいい。ということ。ギルド型とも言われてますがそれにもっと刺激をくれるコミュニティを接続していくイメージです。伝えるのむずい。
共通のポートフォリオで関わる人間全てが営業窓口に
「あ、これNueじゃなくて○○さんに相談した方がいいよ!」なんていうやりとりが結構あります。例えばデザインを良くしたい。それでうちに相談がくるのですが、これはデザイナーさんと直でやるべき。この人ぴったりだし一度会ってみて!っていうケースですね。その逆もまたあります。
そんな紹介のしあいで世の中に出て行った仕事はめちゃくちゃあります。
でも仕事の相談をくれる人はクリエイティブのプロじゃない。なのでこういうルートミスが起きて僕らに正される。でもそれって逆にいうとみんな営業窓口になりえることだと思ったんです。
このコミュニティでクリエイターリストもっておけばいい。
同時に「今すごい過密でアシスタントほしい!」とかプロジェクト単発で発生したり、「物量やばいからヘルプデザイナー誰か!」とかかなりある。会社であれば空いてる人にヘルプを頼むとかクッション機能があるんだけど、個人だとそれがなかなか難しい。そういう意味でクライアントになりえる人はコミュニティの中にも外にもいるはずなんです。だけどみんなバラバラ。
これって各々ダイナミックに機会損失してるんじゃないかと思ったわけ。
寄り合い、助け合いましょう。
新しい気付きを共有し、学び合いましょう。
ともに企み、実現しましょう。
であれば寄り合いましょうや。ということです。
これはオンラインでもオフラインでも同じです。お互い持ってるものを交歓しあいながら成長していける生態系を作れるはずだ。そう思ってます。
昔から知ってくれてる人たちは松倉トークイベントよくやってた記憶があると思うんですがどんどん参加規模が大きくなり、あるとき「これじゃ映画館じゃないか」とやめてしまってたんです。しかしCONCONができてクローズドなコミュニティの刺激ある会話は僕自身をたくさん成長させてくれるし、それをうちのチームだけが享受してるのもなとなっていました。
まるで遊びのようなことも(ボードゲーム大会とか)知らない世界を開いてくれたり、税金ことがわかんないから先生呼ぼうとか、リソース足りないから誰か紹介してください!とか、うちのこのプロジェクトお願いしたい!みたいなことが半年の間で色々起こりました。
どれもこれもコロナ以前の風景ですが、CONCONに入居してる様々な企業も混ざって酒をのみ笑い合います。
CONCON遊びに行かせて〜といろんな場所から面白い人たちが遊びに来たり、そこで深く議論したり。この時間こそがトークイベントでみんなを巻き込みたかった空気そのものでした。これを他の人たちにも聞いてもらいたい。そんな夜が何回もありました。
繋がり、刺激しあえる仲間だけでも守っていきたい
なんか大げさなように感じるけど、僕はコロナの時にそう思いました。
社員や家族はもちろんそうだけど、こうやって関わりあう仲間が苦しい状況って嫌だなって。小学生くらいの感想かもしれないけどそう思ったわけです。だったら、うちの事務所とインターネッツを駆使して、メッシュネットワークを構築したらいいだけじゃないかと。
メッシュネットワークとは、簡単にいうとみかん買った時に周りを見たい積みたいな赤色の柔軟性あるあれを想像するとわかりやすいです。どしっと重みが来ても(例えばコロナみたいなこと)交点同士が伸縮し合ってそれを受けきれます。この交点すべてが人です。うちじゃ処理しきれない大型案件も外部クリエイターが集まって一緒に動いてくれます。だから大きいことができる。結果を出せた理由はそこにあります。「都度元気玉」みたいな感じ。それをデフォルト状態にしたい。
本当はここにクリエイターのための保険を作りたい。
まだ力不足でそれができていない。福利厚生なんてない世界になってしまってる。でもインスピレーションを与えてくれるいろんな場所を僕は知っている。そこが保険適用で超格安で使えたら、もっといいものが作れるかもしれない。保険は頑張ってなんとかできないか模索中だけど、みんなの、そして僕のセーフティネットを構築したい。
新しいチームのあり方を
もっとやさしく、強いチームを
僕はずっと「もっと正しい法人組織のあり方」があるんじゃないかとNue incをやってきました。まだ三年目のペーペーだけど、やってみたら結構できるじゃんという手応えがありました。
そして、Nueはどの規模の組織を目指すんですか?と聞かれて、どんどん1人の状態に縮小していきますよと答えてます。ここ詳しく語るともう2記事はかけるので端折ります。拡大化以外の選択肢だってあるんだって気持ちが強いです。
賛同されるかわからないけど、なんかそうかもという人たちだけでも一緒に挑戦してみたい。実験的でごめんねだけどお値段以上なメリットはあると思うのでやってみようと思います。
オフィスメンバーはフリーデスクでNueの秘密基地(めっちゃ改造中)を使い放題。イベントも参加し放題。なんならやりたいイベントあったら一緒にやろーぜって感じ。占有デスクが欲しいも数は限られているけど用意予定。
コミュニティユーザーは遠方にいたり、自宅デスクで大丈夫!とか、他のスペース借りてるので不要ですーってタイプのオンラインベース。イベント参加し放題。コミュニティメンバーには大小様々なイベントはストリーミングでお届けします。アーカイブも見放題。ワンタイムで使いたい!ってのもOK(頻度は要検討!)
このコミュニティの中で「これ学びたい!」とかあれば僕らがブッキングしてイベント化してコミュニティ全体に知識を還元します。先生を自分たちから指名して呼べるに近いね。森のことインプット必要だから森の先生の話聞きたい!とかだったらすぐに京大に行って森の先生呼んできます。(友達多くてよかった)。人工知能のこと知りたいとかでもいけます。商いの原則を知りたいとかも。コピーライティングを学びたいとかでもなんでもOK。ここでの学習意欲は全てコミュニティに還元されるって超よくない?そしてみんな成長していけるシナリオになる。
今が
混ざり合う
Now Confused
名前はかなり前から頭にこびりついている「今混 Now Confused」としました。ロゴも何もないです。英語も合ってないと思う。まぁどうでもいい。僕らの事務所があるCONCONには実は無数の漢字が当てはまります。なので造語で今混でこんこんです。CONCONの中にこんこんがある。マトリョーシカ。そして、僕らの事務所で日々起きていることがまさに「今が混ざり合う」状態です。
様々な特殊技能をもつ人が遊びに来たり、飲みに来たり、仕事の相談しに来たり、職種でいくともう数えられない特殊な人たちが来ました。その都度、別で遊びに来ていた人が同じテーブルで酒を飲み出し、両者の相容れなかった世界が混ざり合い新しいインスピレーションが生まれています。京大の近くの飲み屋みたいな感じです(わかりにくいか)
異分野交流会みたいなクソみたいな会じゃなくて、誰も名刺なんて交換しないし(持ってすらいない人の頻度の高さよ)そのまま新しいビジネスが生まれたりで言葉にするのが難しい混沌が生まれています。
今を混ぜながら、みたことのないものを生み出す場。
様々な回路が混線し新たな発想に至る場。
そういう状況をより広く解放していこうと思いました。
あとオンラインじゃない得ないことってのはたくさんあるのでクローズドコミュニティで共有したりもあるはず。
そんなことをまとめにかかっている最中ですので急ぎ取りまとめて情報公開します。もうすでに気になって困る!って人は[contact@nue-inc.jp]まで連絡ください。めちゃくちゃ長文になったけど思考整理のために長文noteお付き合いいただきありがとうございました!
いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。