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忘れるにはもってこいな日常を生きている

忘れてしまうこと。
忘れてしまっていた自分のこと。
忘れてはいけないと、楔を打った人たちを見た。

先日、NODA MAP「兎、波を走る」を観劇した。
野田秀樹さんの舞台を見るのは3回目。1回は映像でしか見れなかった。
コロナ禍でなぜか演劇にハマるという不思議。それ以降、学ぶことの総量が2倍3倍と増えている気がする。

受信体が増えた?拡張された?生/ライブな物語を捉える演劇の観劇において日常生活も無数の物語が走っていることを感じる。
何気ない日常に、犬が遠くを見やる背中に、飼い主も自然と同じ方角を身やる背中に、何か物語を感じる。その向こうには恐ろしく美しい夕焼けが広がっており、犬と飼い主、それを見る自分自身という構造で舞台が成立しているようにも感じたりした。

本作はあまりにセンシティブな今を生きる社会の問題を喜劇の装いで観客を巻き込み、わたしたちが忘れてしまっていたことを目の前で立ち上げるものだった。その恐ろしい創作としての挑戦に心が少し冷や汗をかいた。まず持って自分自身がイチ表現者として、そのテーマを選ぶ勇気がない。というか選択肢にすらない。つまり忘却してしまっている。

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