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この店で一番いい防具をください

朝一でZOOMにつなぎ税理士さんチームと保険屋さんとで法人保険の話を一時間ほど決め込む。ごめん!わかんない!って言えるようになったのは、いつからだろう。自分で会社をやり始めると手続きやら税金やらいろいろ今まで見なくてよかった物事が仕事の半分を占め始める。そこをじっくり腰を据えて読み込むようになったのは大人になったなと思う。

今の会社をやるまでは僕はとてもわがままだったのだと思う。こういう面倒なことは任せて作ることだけをしてきた。でも、そういうことも会社を作ることと変わらないのだと最近では思えるようになってきた。

マスクをつけて、銀行手続きへ向かう。手続き中、支店長と雑談する。
なんか困ったらお金貸しますよ、より、新しいことするならいつでもいってねという会話が多いのが好きだ。コロナの影響で銀行対応も相当なものだったろう。うちのメインバンクでもあるし、他の銀行口座を作らない。借入で金利競わせるみたいな、経営としては大事なところなのかもしれないけど、人や組織を試す行為が性格的に好きじゃないので銀行は1本にしている。メガバンクももっといた方がいいよって言われるけど、町の小さな会社だ。地銀とが心地よい。

おそらくだが、これからうちの会社はスタッフも底力ついて可能性が広がるだろう。今までは自分の可能性を信じてベットするしかなかったゲームが、仲間が増えたことでぐっと違うステージにある。その新しいステージで何が必要か、通帳眺めて、どの防具を買うか。考えている。だから冒頭の話にいたる。

保険の話をしているとき、「今後会社を拡大されていった際に」っていわれて「あ、拡大しないです」と即答し静まり返る。銀行もこれは困るだろう。相手の立場で考えると何考えてるのかわからない経営者だし、組織だ。何をどう助言していいかわからず、この店で僕にあう防具ないですか?みたいな聞き方をする。武器は僕ら自身だから、万が一の場合でも怪我しないような防具が欲しいのだ。そう言った商品を今日は並べられてなるほどなぁと勉強していた。いろいろわからなくてごめんね。でも、理解できました。

銀行でもそうだった。コロナの影響でどうですか?って聞かれて「めっちゃ仕事増えた」っていうとなんでなん?って顔されたが、そうだこいつらは謎なんだって強制的に疑問を理解に丸め込んだ感じだろう。逆境に強いと言えば聞こえがいい。僕らの会社はそういう時代にこそ必要とされるのかもしれない。来期次第だけどね。

この前、先輩と大先輩と酒を飲んでいた。
不安に感じてることや、個人的なこれからのこととかを酔っ払いながら相談していた。そしたら先輩も大先輩もめっちゃ不安の中あるいていて、みんな不安だって笑った。その時、とてもいい時間だなと思って、とても優しい背中の押され方だなと思った。帰って妻に何度もいい時間だったって酔っ払って話した。ベロベロで語ってる時にふと2人が松倉くんなら大丈夫だよ、今のままやれば大丈夫っていってくれて少し泣きそうになった。もう身の回りにはそういう不安を察して言葉をかけてくれる人はいないし、そういう年齢ではないから。ありがとうございますと心から思った。

まだこれから打ち合わせが2本続く。ビデオで1本。大阪へ移動して1本。
明日も明後日も何か大事な時間が続く。一つ一つ丁寧にしっかり向き合って、いろんなことはスタックしていくけど、むりくり前に推し進めていく。今日残された一時間の休憩にさらっと日記をしたためる。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。