マガジンのカバー画像

あたらしいまいにちノート

297
まいにちのあんなこと、こんなこと。
運営しているクリエイター

2020年12月の記事一覧

その言葉は、誰かが望んだ大切なもの

ブルっと体が震えて冬を実感する。遅刻しそうな会議に自転車を飛ばしてホテル内会議室へ。2時間ほどの会議を終え友人家族とランチ。これから2本現場視察と打ち合わせ。新しい仕込みに走り回るクリスマスイヴ。 気がつけば16時。最近は日が暮れるのが早く少しずつ街が夜へと向かっている。雨の中、自転車で駆け抜け事務所で作業する。もう子供たちは冬休み突入だ。そしてクリスマスにウキウキする子供たちは必ず父の仕事を邪魔してくるだろう。急遽、そんな判断で事務所を目指す。 新しいプロジェクトのアイ

振り返る余裕なんてなかった

春頃、中国でコロナが発生。スマホでスワイプしながら、どこか遠くのことのように感じていた。瞬く間に世界中に広がり、自分たちの会社も大丈夫か不安な日々を過ごした。 まもなくして4月にはさまざまな繋がりある企業から相談が相次ぐ。 このシナリオは想像していなかった。もし自社のビジネスに大きな打撃があったとしても何ヶ月ほど社員を食わせることができるか計算しはじめていた。その真逆の状態に陥る。4月から6月末の期末まで新たな相談や悩みは増え続けた。 6月には開業している予定だったホテル

人生の基準点を定める方法

サウナブームになってから逆にサウナに入れる機会を逸してしまっている。「整うわ〜」という友人の発言を聞くたびに羨ましさが増していく。そして、今もまだサウナへはいけていない。 このサウナで仕上がった状態を「整う」と表現した人は誰だろうか。天才だなと思っている。一生懸命働いて、しっかり暮らしを大事にしていても、良いことも悪い子も色々巻き起こる。それが人生でもある。生きているとさまざまな要素が介入して「乱れ」てくるのだろう。 心身ともに健やかに戻す感覚が「整う」という言葉に至った

よく頑張ってると思うよ!知らんけど!

古いベンツの助席でうねうねと形を帰る雲を眺めている。 後ろの席では社員たちがぐっすり眠っている。遅めの社員旅行。忙殺される日々に一泊二日で旅に出た。年代物ベンツは借り物。高速を走るこの空間だけ昭和を走るようなタイムトリップ感。実際、目にした光景は大雨で荒れ狂う日本海に山の谷間にこっそり佇む古びた旅館だ。 僕はコタツにすっぽり収まって、風呂に行くもの、部屋で騒ぐもの、各々勝手に過ごす。気付けば昼寝をかます社員旅行。平和そのものだ。 むくりと起きてテレビを眺める。そういえば、最