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あたらしいまいにちノート

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まいにちのあんなこと、こんなこと。
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2019年7月の記事一覧

「大丈夫」をきみに

何歳になったって、不安ってものは付いて回る。 不安は心を怯えさせ、体を疲労で満たしていく。心のことなのになんで体も重たくなるのか不思議だ。 打ち合わせの帰り際、「不安はないんですか?」と会議で色々英断していく僕を隣で見ていたデザイナーが質問してきた。その決定が100%正しいような自信を感じると。正直、それができるなら今のところ僕は億万長者だ。未来が見えてるに近い。でも、それは僕にはできない。 仕事柄いろいろ決める席に座るようになってしまった。 とはいえ、昔から小さなチーム

お金の話をしよう

もっともっとお金の話をしよう。 芸大で非常勤だったときには「学生が知りたいことを教える」みたいなユルフワぶっつけ本番勝負みたいな講義をしていた。ゼミくらいの規模だったことと、誘ってくれた先生が寛容だったからというのもある。 もう数年前に辞めたけれど、いい勉強になりました。そして学生はお金にすごい興味がある。芸大に限らずお金の講義はもっと大学とか高校とかですべきだと思っている。 給与は自己申告制社員たちはドギマギしただろうが、お金の考え方が少し変だ。 まず給与は年俸制。金額

「ストーリー」で人は動くのか?

「ストーリーをしっかり伝えよう」 結構、僕のプロジェクトでご一緒するパートナーは聞く言葉だと思う。 同時に同業には「ストーリーで人は動くのか?」という問いが多い。 ただ経過を伝えるだけでは機能しないと思う。そして世界は物語に溢れている。その中でこれだというものを見つけなければ物語を語っても意味がない。と僕は思っている。 遡れば、この手法は8年前に思いついた。今でこそストーリーテリングと言われ一つの手法となっているが、2011年頃ではまだ誰もやっていなかったように思う。HO

任せることは、信じること

朝起きて黙々と仕事に向き合う。むくりと起きて動いをして、水を飲み、タバコを吸って、猫を撫で、自宅の地下デスクに腰掛ける。そこから静かにお昼まで3時間ほど仕事。あいだビデオ会議挟んで、猫を撫でて、昼飯。 午後からは出先での打ち合わせが重なる。 あまり外で資料は書かない。守秘義務的にマジアウトな物事が多い。 新幹線で資料丸見えなのとか本当不安になる。規模の差だろうか。関係ない。秘密は秘密だ。 バタバタと準備をする。出発の電車まで後わずか。 服は迷わない。黒い服しかないから。ご

「そもそもを考える力」を養う

謎のアイデア集団をスタートして数ヶ月。 たくさんのたまごプランナーたちのアイデアと接する中で共通した弱点があることに気づいた。それは… そもそもを考える力 私は野良で育ってきたプランナーなので、アイデアの発想のところを伝えてきた。しかし、みんなとアイデアセッションする中で「そもそも力」的なものが弱いことに気づく。 アイデアは芽だ。土からちょこっと出た芽。これを出し合っている。 強いアイデアとは、しっかり根をはった芽を指す。根拠を孕んでいる。 弱いアイデアとは、根が弱い。

自分の時間を取り戻す、たった一つの問い

「なんために情報にアクセスするのか?」 これを意識するだけで、だいぶ自分の時間を取り戻せた感触がある。 自分の時間というのは、「考える時間」や「読書の時間」「趣味の時間」といったものをさしている。これは各々異なるはずだ。 SNSの情報は脳みそと退屈にとってのスイーツに近い。 仕事の相談がSNS経由のメッセージで届いたりする場合もあるので、仕事柄完全なるシャットダウンは難しい。しかし、移動時間や寝る前のダラ見は完全に防げているように思う。特に平日。 不特定多数の日常を眺め

止まってしまった人

いつだって時間が足りない。 テスト前だって、誰かと過ごす楽しい時間だって、仕事で何かを作るときだって、おそらくこの人生だって、時間が足りないと思うのだろう。 ときおり、ふわっと生まれる溢れるような豊かな時間ってものは、神様が忙しい社会人に向けて、時折与えるサプライズみたいなものなのかもしれない。もう大抵の時間は常に残された時間との戦いだ。 生きてる限り何かしら少しでも成長はしていると信じている。 去年の自分より、今日の自分は確実に違う。 やりたいと思うことも、やれると思

軽やかに生きよう

奈良へすべて別件で3日連続通った。 鹿がいるだけでもうすべて許される感じ。 デザインの打ち合わせ、酒蔵、木材、山守たちとの会話。巨大な研究所の内覧。全部バラバラ。 朝一であるミュージシャンのMVのアイデア会議をし移動やらなんやらで飯食えず時計は17時をお知らせしている。過密すぎた…俺のミス。1時間後のmtgはオンライン。定刻通りにアクセスすれば会議に着席だ。 明日は久しぶりの東京。日帰りだけど。 一番仕事できるのは移動中になってきている。 引きこもりなのに…疲れる前に打ち

めちゃくちゃ簡単なダイエット方法(特定のタイプによる)を見つけてしまった

太った。元々、太りにくい体質だが加齢とともに太りやすくはなってきているのだろう。誰だってそうだ。食事制限でダイエットでもするか…と考えた時にこれは思考停止だ!となぜかストップをかけた。 自分の生活を考えた時に太るポイントは何かを考えると1点だけ、昔と違う習慣が増えた事に気付いたのだ。それは… 寝る前に、Youtubeを見る という、めちゃくちゃ現代的な習慣だった。 風呂上がりのリビングでぼぉーっとYoutubeを見てしまう。 しかも、自分がみているのが魚さばいて食べたり

ブランドの本質は「やらないこと」の中にある

悟空が急に仲間を裏切るとか、ルフィがお金のことしか考えなくなるとか、ゴジラが建物を壊すことに躊躇したりは絶対しない。 したらしたで視聴者は驚き話題になるが、それは一時的なもので長い目でみると大きな世界観の損失だ。 有名なキャラクターには、世界観があり、彼だったらこうするなんていう想像だってできてしまう。ドラえもんは、その高い知性で地球人を害となして殲滅したりは絶対しない。そうキャラクター設計をされているから、僕らもそんな想像はしない。 僕というキャラクターが、急に酒を飲ま

タイムラインを眺める時間は、自分の人生を目の当たりにする時間を減らした時間

noteが好きなところは、新しい記事を書くときに画面全体がまっさらな状態になるところだ。週末、来週のタスクを整理して、ぼおっとブラウザのSNSを眺めて、なんて無駄な時間なんだろうなと思いながらスクロールしている。誰かの日常で週末寝る前の退屈な時間を潰せるわけでもない。Netflixに溺れている方がまだ教訓をいただけそうだ。 ポチッと1クリックで新規投稿画面へ遷移する。 真っ白な画面は、「さぁ、今日何を思った?」という投げかけになっている。365日まいにち日記を書いた刷り込み

3ヶ月後を計画して今日を過ごす

働いてると一定のクォーター(4分の1のこと)で物事を見る。なので1年は4つのクォーターで分けられている。うちの場合、7月に期初なので7−9月、10-12月、01-03月、04−06月である。ちょうど、夏→秋→冬→春くらい。 大抵は期初に1年間の計画をたてる。どのくらいの出ていくお金があり、それに対してどれくらい粗利を出していくか。この期初のところ、結構どんぶり勘定になる。だって1年後の今なんて想像つける方が難しい。なのであくまで希望的観測。そこいかないとマジダサいぞ俺、くら

小さきもの

テキーラを飲みすぎた。 どう家に帰ったのかは覚えてない。くしゃくしゃのレシートがあるのでタクシーに飛び乗ったのだろう。脳の記憶を司る機能が完全停止し楽しかった気配だけが残る。不思議と二日酔いはなく抜けきっていない酒を午前中いっぱいで抜いていく。 横でフワフワが寝ている。 本棚の上では黒いのが寝てる。 妻の足元で小さいのも寝ている。 小さきものの熟睡を眺めるのは幸せだ。 子供達の寝顔を眺めるのと同じなのだろう。こちらの心も凪いでいく。 ベランダでタバコを吸いながら、夏が来る

一番かっこいいを手にしたい

ちょっとサボってくるわ。 と社員に声をかけて木屋町のタナカコーヒー へ。 うちはサボり推奨である。体も心も管理するのは自分だってことを学ばないといけない。 なので僕は今正々堂々とサボっている。 ちゃんと自分のこと観察してサボらないといけない。 シエスタ(おしゃれな昼寝のあだ名)だと家で寝たら2時間寝ていたことがある。これはサボりでもなくバカだ。起きた時のやっちまった感がすごい。 逆にサボるなと言われるとサボりたくなる。 でも仕事中には、どう考えても意味のない時間も生まれる