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病院勤めをやめて、今の生き方を選んだわけ#理学療法士

私は新卒の頃から今日まで約5年間、急性期病院で理学療法士として働いていましたが、実はこの2月をもって、退職することとなりました。

そんな今のタイミングだからこそ、#この仕事を選んだわけというタイトルで、今まで自分がやってきたことのまとめ、、、みたいなことができればと思い、ここに残します。

理学療法士の学生さんや、現役の迷っている方に届いたら、嬉しいです!

そもそもどうして理学療法士という仕事を選んだのか?

理由は本当に単純です。
医療系の仕事につきたくて、高校の進路選択の授業で仕事がたくさん載っている本をパラパラとめくっていました。
注射が大の苦手で、看護師は無理。医者になるほどの頭もお金もない。さあどうしようかと思っていた矢先、理学療法士という仕事を見つけました。

なんとなく、病気になった人の治療(リハビリ)ができて、予防にも関われて、なんかすごい!!と思ったのがきっかけです。

そこからは、地元の大学に入り、国家資格を取り、無事に理学療法士になることができました。

どうして地元を出て、今の病院に就職したのか?

これも、単純な理由です。
実習で、急性期病院と回復期病院両方に行ったのですが、急性期病院の、特にICUでのリスク管理や奇跡的な回復を見て、私もこんな風に患者さんを良くしたい!と思ったからです。
もちろん回復期病院も、患者さんを良くする、という点では変わらないのですが、時間の流れはゆっくりで、急性期病院の方が印象に残っていました。

そして、うちは母子家庭で、母を残すわけにはいかない、と思い、直前までは新潟で就職しようと考えていました。
しかし、色々と見ていくうちに、地元から出られるなんて今しかないんじゃないか、関東の方がたくさんのものを見れるんじゃないか、と思い、母に思いを伝え、関東の病院に就職することになりました。

そう決めてからは、いくつか病院見学に行き、一番雰囲気が良さそうで、ICUが見れて、成長できそうだな、と心惹かれた病院に面接を受けに行き、合格。
そして今に至ります。

少しずつ芽生えてきた自分との摩擦

先に言っておきますが、この5年間働いた病院では、本当にたくさんのことを学び、経験させていただきました。
そして、なんと言っても働く環境は他の病院と比較してもかなり良かったのではないかと思います。
大学卒業後初めて働けたのがこの病院で良かったと、心から思います。

その上で、働く中で芽生えた自分の中の感情の摩擦が、これ。

・理学療法は単位(時間)で動くため、どうしても患者さんとの関わりにおいて限界や不便さを感じる。
・時間で決められており、どう頑張っても給料は上がりにくい。
・医療という場のアナログ感。
・組織で働く、ということへの閉塞感。
※細かくは病院によって異なると思います。

個人的なものもありますが、大きくはこのようなことです。
もやもやと考えていたのですが、いい環境であることや、安定していることには変わりなく、このまま続けるか、自分でやっていくか、すごく悩みました。
年数を重ね、自分の興味関心や、できることが病院以外にも増えてきて、さらに家族のピンチがあっても何もできない自分に悲しくなったり、もっと自分や周りの人の生活を豊かに・自由にできるような働き方がしたい、という気持ちが大きくなるとともに、病院でやっていくことへの摩擦が大きくなっていきました。

そして、冒頭にある通り、今年度をもって退職することとなりました。

#この仕事を選んだわけ

このハッシュタグとは反対のようなことを述べてしまいましたが、私は理学療法士という仕事、心身を健康にし、その人らしくあれるようにできる仕事が好きです。
なので、病院から離れても、どんな形であれ理学療法士でありたいと思っています。

今後の見通しはついていませんが、私には今仕事と呼べるような肩書きはありません。

ただ、「仕事は生き方」でもあると思います。

私は、病院という安定の生き方をやめて、自由に自分らしくあることを選択した、と思っています。
そして、社会を変えるには、まず自分から変わらなければ、と思ったこともやめた理由の一つです。

人がそれぞれ違うように、生き方や仕事のあり方も様々でいいと思ったのです。

だから、私は「この”仕事”=理学療法士であり、人々の身体を通して生活を豊かにすることを生き甲斐とし、自由に、自分らしくある生き方」を選んだのだと思います。

長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^^)

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