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名古屋市高校入試改革なるか?
2月19日の中日新聞の市民版の記事
「高校入試 若者の本音」が掲載されていた。
記事の内容を箇条書きにすると…
名古屋市教育委員会が高校入試について高校生と意見交換会を開催
目的は、子どもの視点で高校入試制度のあり方や必要性を考えるため
河村市長は、成績や受験を苦に自殺する子どもが全国で後を絶たないことから、高校入試の廃止を訴えてい
参加者の高校入試に対してのポジティブな意見
「前に進む一歩になる」
しかし、ネガティブな印象を語るのが大半だった
「試験がすべてで視野が狭くなる」
「常にプレッシャーを感じる」
「高校で格が決まり、偏見が生じる」
「中学も高校もずっと受験勉強。もっと余裕が欲しい」
高校生からの意見
好きな学びを追求できる教育への転換や、将来の目標につながる専門コースを高校に増やしてほしい
坪田教育長は…
「すべての子どもに伸びる可能性がある『名古屋はこんな形にするの?』と驚かれても、結果的によかったを言われるやり方を皆さんと一緒に考えたい」
河村市長は…
「人生は長い。本当にやりたいことを見つけてもらい、大人が徹底的に応援する名古屋にする」
名古屋市は令和5年2月19日に教育シンポジウムを開催し、『夢みる小学校』の上映をしたり、『どのような教育が「よい」教育か』などの著書もある熊本大学教育学部准教授の苫野一徳氏の基調講演を行なっている。
以前、苫野一徳氏のオンラインゼミに参加していた頃、苫野氏は2021年の時点で教育が本当に変わるのには15年くらいかかのではないかと予測されていた。それは、未来のことなのであくまでも予測と前置きをされていたが、これまでの教育の変化の流れがだいたい予測通りに展開していることが根拠とのこと。
公教育という大きな組織がそう簡単に変わるのは困難なことが多いだろうが、名古屋市のこの変化の兆しは、可能性を感じる。
人はそれぞれ特性がある。その特性を蔑ろにして、高校・大学入試のために、中学・高校と画一的に自分のあまり興味が持てない教科も学ぶ必要があり、本当に自分のやりたいことは、わずかしかできないくらい彼らは無駄に忙しいのではないか。
もちろんのその学びが合っている子どももいるだろうが、一人一人が自分に合った学びを選択できる教育システムが、苫野氏の予測が外れて前倒しで実装されるといい。
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