見出し画像

日曜日の夜は空っぽの街角

朝帰りして泥のように眠ったあと、昼すぎにいちど目が覚めたけれど、吐き気と頭痛とだるさで夕方までベッドから出られなかった。こんなにひどい2日酔いは久しぶりだ。

恋人にふられたことを報告したら、友人たちがわたしを慰める会を開いてくれた。
つらいときにお酒を飲む行為は麻酔を打つようなもので、痛みを一時的に鈍らせるにはちょうどいい。

いつも厳しい意見ばかり言う友人が、「まだ向こうサイドの話を聞いてないから断言はできないけど、たぶんお前は悪くない」と言ってくれて安心してしまった。

「相手を責めないようにして、自分の立場を守ろうとしてるだろ。素直に悪口言えばいいんだよ」

こんなに親身になって助言をくれる友人がいることに感謝しかない。
みんな同い年なのに、わたしよりずっと精神的に成熟している。道を間違えそうになれば軌道修正してくれるし、欠点も指摘してくれる。
彼らと出会えなかったら相当性格が悪いまま年を重ねていたはずだ。

ここから先は

811字
買い切りマガジンのため、いちど購入していただくと都度課金なしですべての記事を読めます。

一瞬で通り過ぎていく景色、記憶の断片、ふっと浮かんでは消えていく感情。夢のような日々は、シャンパンの泡のように儚く。お酒を一杯注文するよう…

最後まで読んでいただき、ありがとうございます! ♡のリアクションはオールタイムベスト映画のご紹介です🎬