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【英語】Are you aligned with global team?

今日は、外資系企業でよく使う、"align"(アライン)という単語のご紹介。

私は、外資系企業へ入社する前には、一度もこの単語を使ったことはなかった。

外資系企業に転職して間もないある日、確か、何か新しいことを提案しようとする文脈で、誰かに次のように言われて、この単語の存在を知った。

"Are you aligned with global team?"

私が毎日参照している辞書サイト「英辞郎 on the Web」にてこの単語を検索すると、次のような意味だということである。

align
【他動】
1.~を一直線[平行]にする[並べる]
2.〔部品などを〕調整する、調節する
3.〔大義や方針で〕~を同じ立場に置く[提携させる]
【自動】
1.整列する、一直線になる、一列に並ぶ
2.〔部品などが〕調整されている
3.〔大義や方針で〕同じ立場で考える、提携する

つまり、上記の、"Are you aligned with global team?"という問いは、

直訳すると、「グローバルチームと一直線に並んでいるか。同じ方向を向いているか」ということだが、それは、


=「グローバルチームの了承・同意は取れているか」
=「グローバルチームへの根回しは済んでいるか」
=「まさか、後から、グローバルチームからダメ出しされるなんてことはないやろな?」

等という意味になる。

これは、外資系企業の現地法人勤めの悲しい性で、いくら、それぞれの国で良い提案をしたり、魅力的なディールをやろうとしても、重要な案件であればあるほど、必ずグローバルチーム(主に、本社)に事前に話を通しておかなければならない。そうでないと、案件が熟した頃に、後からダメ出しをされたり、はしごを外されたりする。だから、外資系企業の社員たちは、グローバルチームと"align"することをとても大切にする。

グローバルとの関係だけではなく、複数の部署にまたがる案件であっても同じだ。例えば、マーケティングが満を持して提案したプロジェクトでも、財務の許可が下りず、予算の執行ができなければ、絵にかいた餅だ。そんなとき、こう確認する。

"Are you aligned with Finance?"(財務の了承は得ているか?)

また、alignの名詞形である、"alignment"もよく使う。

"Have you gotten alignment with your boss?"(上司の了承はもう取ったの?)

そして、部下や同僚から、「こういう提案があるのだが、サポートしてくれますか?」などという相談を持ち掛けられたとき、それに納得すれば、次のように言うと、彼らを安心させてあげられる。

"I'm fully aligned."(賛成するよ / 了解したよ。)

ちなみに、ネットで検索すると、下記のようなサイトが見つかった。電通さんでも、同じようなalignの使い方をしているそうだ。

外資系企業でなくとも、日本企業でも、やはりグローバル展開している企業では、この用語はよく使うのだなと分かった。

ご参考になれば幸いです!

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