【英語】With all due respect... / respectfully (disagree...)
今日ご紹介するのは、相手の意見に反論するときや、相手に対して少々厳しいことを言うときに、できるだけ丁寧なニュアンスを伝えることのできる、
"with all due respect"
というフレーズ。日本語で言うところの、
「失礼ですが…」「恐れながら…」「お言葉ですが…」
といったニュアンスのフレーズだ。
そして、これと似たような文脈で使える、
"respectfully"
という便利な副詞もご紹介する。
私の勤める外資系企業では、英語ネイティブの社員たちが、これらのフレーズをよく使っている。会議で意見が対立し、議論が紛糾するなか、"No"と言わなければいけない場面で、時々使われている。これを聞いて、スマートだなと感じた。それで、自分でも真似して使うようになった。
いつもどおり、オンライン辞書「英辞郎」の解説を見てみよう。まずは、"with all due respect" のほうからどうぞ。
私が、日頃ビジネスの場面で見聞きし、自分でも時々使う用例としては、次のようなものがある。
次は、便利な副詞、 "respectfully" についての、「英辞郎」の解説をどうぞ。
この "respectfully" は、ポジティブな用例でも使えるが、今日は、ネガティブな文脈のインパクトを緩和させる意味での用例にフォーカスしてご紹介したい。
特に、"disagree"(反対する)とか、"decline"(お断りする)など、相手の意見や申し出を否定する場合で、それを丁寧に伝えたい場合に、大変便利なのである。
ただ、これらの表現はとても丁寧で、フォーマルな語感があるので、仲間うちでのカジュアルな会話にはあまり向かない。親しい仲間との会話で、突然このような表現を使うと、びっくりされるか、かえって慇懃無礼、と思われてしまうかもしれない。仲間うちでの会話の場合は、以下のように、カジュアルな表現でOK。
これに対して、今日ご紹介の "with all due respect" や "respectfully (disagree)" などの表現は、取引先とか、会社の上層部とか、かしこまった会議などで威力を発揮する。
相手の言うことに反論したり、相手の申し出を断ったりような、難しい場面で、できるだけ相手の気分を害さないような配慮を示すフレーズだ。いざというときのために、覚えておいて損はないと思う。
ご参考になれば幸いです!
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