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【グルメ】「Killiney Kopitiam (キリニーコピティアム)」の「カヤトースト」(シンガポール)

今日ご紹介するグルメは、シンガポールのご当地グルメのひとつ「カヤトースト(Kaya Toast)」。このグルメを「Killiney Kopitiam(キリニーコピティアム)」 というお店で、朝食にいただいたときのお話だ。

カヤトーストとは、カヤジャム(Kaya Jam)を塗ったトーストのことだ。そしてカヤジャムとは、ココナッツミルクや砂糖、卵、パンダンという植物の葉を材料とするスプレッドのことだ。

シンガポールには、このカヤトーストを提供する有名なコーヒーチェーン店がいくつかある。この Killiney Kopitiam もその一つで、1919年創業の老舗だ。こちらのチェーンの店名にもなっている、Killiney通りにある本店に出かけた。

混雑を避けるため、早朝、夜明け前に出かけた。

下の写真の真ん中のお店だ。開店からさほど時間が経っていないのに、既にたくさんのお客がいるのがわかる。

店内の様子。南国によくある、簡素な食堂といった風情だ。

壁には、メニューが掲げてある。下の写真のメニューの左3分の1は、コーヒーのメニューだ。種類が多い。そして、トーストのみならず、食事のメニューもある。

私がオーダーしたのは、コンデンスミルク入りコーヒー、カヤトースト、半熟卵。これが、現地での伝統的な朝食の組み合わせらしい。料金は、忘れてしまったが、おそらく日本円で600円くらいだったのではないかと思う(2023年6月時)。

サーブされたのが、こちら。

卵を割ってみる。とろとろの半熟だ。

トーストを開いてみる。薄緑色なのは、カヤジャム。それに小さく切ったバターが挟まれていた。

このトーストを、半熟卵に浸して食べるのが良いらしい。

うん。イケる! ビジュアルは正直言って今ひとつだが、私はこのお味がとても気に入った。カヤジャムは、このとき生まれて初めて食べた。ココナッツの風味と上品な甘さの味付けが、何とも言えないエキゾチックな美味しさで、その虜になった。カヤジャムとバターのトーストだけでも十分美味しいが、それを半熟卵に浸すと、じゅわっとトーストが柔らかくなり、魅惑のハーモニーを奏でる。

そして、コンデンスミルク入りコーヒーをすする。シンガポールのこの種のカフェでのコーヒーは、コンデンスミルクを入れるのがデフォルトだそうだ。私は普段、コーヒーに砂糖を入れないので、コンデンスミルク入りコーヒーは甘すぎるかしら、と若干心配していた。しかし、カヤトーストと一緒にいただくと、その甘さが、カヤトーストのエキゾチックな味を一層引き立ててくれた。これは、素晴らしいコンビネーションだ。

注意点がひとつある。こちらのお店では、支払いは現金のみで、クレジットカードには対応していなかった。2023年のシンガポールでは、キャッシュレス化がとても進んでおり、私の滞在中に現金を必要としたのは、唯一、このお店だけだった。このお店でカヤトーストを食べるためだけに、わざわざ日本円をシンガポールドルに両替したのだが、その価値は十分にあった。

豪華ホテルでの朝食バイキングも素敵だが、地元の人々に交じって、地元のカフェでご当地トーストを味わってみられてはいかがだろうか。

美味しかった。ごちそうさまでした!

こちらのお店の公式サイトは、こちら。

なお、こちらのお店とは別のチェーンだが、シンガポールの有名なカヤトーストのお店「Ya Kun Kaya Toast」 さんが、東京にお店を出されたらしい。次はこちらに行ってみたい。

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