【ハイク】山奥に鎮座する観音様と愛でる、高遠城の天下第一の桜(長野県伊那市)
全くの季節外れではあるが、昨日、桜の時期に訪れた、高遠城の写真をアップした。高遠城の桜は、天下第一の桜、と名高い。
観光情報を色々ネットで調べているうちに、高遠城から少し離れた山の中に、白山観音という、高遠城の桜が一望できる、絶好の眺望スポットがある、という口コミを見つけた。
これは、是非、行ってみたい!と思った。
しかし、現地でもらった観光地図には、白山観音の存在は、載っていなかった。Google Mapには、白山観音自体は載っていたが、細かい登山口は載っていない。どうすればよいだろう。
とりあえず、Google Mapを頼りに、近くまで行ってみることにした。高遠城址公園の南口(末尾の地図のA地点)から、白山観音方面に向かって、橋を渡る。
橋の上から左手を見ると、大きなダムがある。なかなか壮大な景色だ。
橋を渡り切ると、車道に突き当たった(末尾の地図のB地点)。
右か左にしか行けない。右方向に暫く進んでみたが、一向に、登山口が見えてこない。そこで、やむなく引き換えし、先程の突き当たり地点から左に進むことにした。
暫く進むと、貯水池に沿って、何とも見事な桜並木が現れた!
この辺りに来ると、高遠城にたくさん来ていた観光客はほとんどおらず、車も殆ど通らず、とても静かだ。青空の下、桜が咲き狂い、そよ風に吹かれ、静かに揺れている。ここは、天国か…。
暫く行くと、「五郎山 入口」と書いてある看板が見えた。これが、登山道への看板かな? 果たして「五郎山」に「白山観音」があるのか分からないが、とりあえず行ってみることにした。
坂道を登る。静か。誰にも会わない。
暫く登ると、「白山観音」の矢印表示を見つけた!
ようやく、道しるべが見つかった。道が合っていたとわかり、安堵する。残り500メートルらしい。そう遠くない。
さらに、山桜の坂道を登る。本当に、誰もいない…。
暫く行くと、また、看板を発見(末尾の地図のC地点)。
矢印の指し示す先は、山。どうやらここから、山道に入るようだ。まるで、けものみち…。あと400メートル。
山道に入る。枯葉が多く、滑りやすい。ランニングシューズで臨んだことを後悔する。トレッキングシューズを履いてくるべきだった…。足元に注意して進む。
どんどん登る。桜がずいぶんと下に見える。
かろうじて判別可能な、道を行く。
看板を見つけてホッとする。あと200メートルだ。
草木をかきわけながら、進まねばならない。
ふと、少し広い場所に出る。すると…。
さいせんばこが、あらわれた!
「御賽銭」と書かれた、大きな鉄製の箱。突如、目の前に現れた賽銭箱に、一瞬、たじろぐ。
もしかして、ここが、ゴールなのか? 観音さまは、どこに?? 後ろには、電柱のようなものしかないが?
電柱のようなものを見上げて見ると、あっ?
逆光で見づらいが、「白山観音」と書いてあるような?
少し下がって見上げると、観音様の後ろ姿(と思われるもの)を発見!
ああ、観音様、そんなに高いところにいらっしゃいましたか!
ただ、観音様のお姿を、正面から見ることはできなかった。正面を見るためには、かなり下がって見上げないといけないのだが、観音様が向いている、そちらの方面は…。
お目当ての場所である、高遠城の桜が見渡せる、ビュースポットだった!
しかし、眺望が開けているだけあって、この下は、崖だ。崖っぷちギリギリまで後退りして、観音様を見上げてみたが、私には正面のお姿を拝見することはできなかった。
桜のパノラマをアップにしてみる。
このようにパノラマ桜が見られる時期は極めて限られている。何という幸運。しかも、観音さまと2人きりで、静かに、天下第一の桜を眺められるとは。ありがたや。
暫く景色を堪能して、もと来た道を引き返す。
山道から車道に戻ってから、旅行者と2度、すれ違った。男性と、女性、おひとりずつ。私のような、ソロ旅行者だった。
おふたりともから、「白山観音はこの道でいいのですか?」と尋ねられた。
おふたりとも、あまりにも道案内がないので、不安になったのだろう。
「大丈夫ですよ、合ってます!」と自信を持って教えてあげたら、ホッとした表情を浮かべていた。
帰り道も、往路で見た桜並木を戻る。
雪をかぶった山々と桜のコントラストが、本当に美しい。
来年以降、高遠城に観桜に行かれる方には、是非お試しあれ!
以下、私の探索の道筋をGoogle map上に示しておく。行程は、片道約1.4km(車道1km+山道400m)。赤い手書きの矢印の部分が、山道。
ご参考になれば幸いです!
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