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アラフィフ城ガールの、お城検定勉強法。

少し前に、アラフィフになってから、お城検定(日本城郭検定)に挑戦したことを記事にした。受験級は、3級(初級)。ある程度の勉強をすれば、誰にでも合格可能なレベルだ。

今日は、お城検定3級合格のために使用した参考書と、私の行った勉強法について、まとめてみる。これから受験される方のご参考になれば幸いだ。

ちなみに、私は、次は2級に挑戦してみようと思っているが、これらの参考書を使い、同じ勉強法を継続すれば、2級にも十分合格できるのではないか、と思っている(←ホンマか?)。

【使用した参考書】

参考書選びにあたり、まずは出題内容がどんなものなのかを調べてみた。

日本城郭協会のホームページに掲載されている、3級の出題内容についての記述は以下のとおりだ。

城の総合知識(分類/歴史/地域文化/城造り/文化財としての城/城と災害・信仰/城の鑑賞・文化)と日本城郭協会が認定する日本100名城の個別城郭の知識を中心に、続日本100名城の個別城郭の知識も一部問う。

こちらにあるように、3級では、「城の総合知識」と、「日本100名城(+続日本100名城の一部)の個別城郭の知識」が、出題の中心となる。

そうすると、まずは、城の総合知識についての参考書と、日本100名城(+続日本100名城)についての解説本があるとよい、ということになるだろう。

それらについて見ていこう。

1.城の総合知識についての参考書

主催者である日本城郭協会による参考書。その名も『よくわかる 日本の城』日本城郭検定公式参考書である。

分厚い本だが、お城の歴史や城造りの基礎など、お城に関する総合的な知識が網羅的に記載されている。試験勉強をしていてわからないことは大抵、これに書いてあった。

検定の受験に興味のない方にとっても、これを読んでおくと、お城巡りが何倍も楽しくなること請け合いだ。

2.日本100名城と続日本100名城についての解説本

以前、こちらの記事に書いた、次の解説本を、徹底的に読み込んだ。日本100名城と続日本100名城の、合計200のお城の解説が、A5サイズの本にコンパクトにまとまっている。

ちなみに、上記の私が使った本とは異なるが、より大きいサイズで、日本100名城版と、続日本100名城版を2冊に分けたものもある。こちらは、スタンプ帳が別冊になっていて、スタンプ帳のみの持ち運びができて便利そうだ。

こちらは日本100名城のもの。

こちらは続日本100名城のもの。

これらをゲットしていただき、日本100名城と続日本100名城にどんなお城があるのかを学んでいこう。

3.問題集

お城検定に限らず、あらゆる試験の対策として有効なのは、実際の過去問や、練習問題をどんどん解くことだと思う。そこで、1.の参考書と2.の解説本に加えて、以下の2冊の問題集を購入した。

『日本城郭検定 公式問題集 日本100名城編』 

冒頭にお城についてのわかりやすい読み物があり、その後に公式問題が続く。

『公式 日本城郭検定 過去問題集』

こちらには、現在は廃止となった4級の問題のほか、3級の過去問が4回分400問、2級の過去問が4回分400問、それぞれ掲載されている。

以上の2冊は、いずれも「公式」の問題集なので、信頼がおける。実際に、これらの問題集の問題のなかから、類似の問題が、本番でも数多く出題されていた。

【私の勉強法】

とにかく、問題集の問題を解く。

上記3.の問題集の問題を、ひたすら解いた。最初は全く解けなくて、落ち込んだが、とにかく、数をこなした。

検定受験までに、3級の問題500問を、それぞれ2回解いた。1回目は半分も解けなかったのだが、2回目は大体合格の目安の70点に届く手ごたえが得られた。

出題のポイントとなる知識を、参考書・解説書に書き込む。

ひたすら問題集の問題を解いたら、解きっぱなしではなくて、その答え合わせと、知識の定着が重要だ。

問題を何度も解くうちに、出題のポイントが分かってきて、知っておくべき知識が、おのずと絞り込まれていく。

そして、そのポイントを、1.の参考書や、2.の日本100名城(+続日本100名城)の参考書にどんどん書き込んでいった。

私は、次の写真にあるように、重要な情報を蛍光ペンでマーキングしたり、関連する知識を書き込んでいったのだ。

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こうやって書き込む作業をしていくことによって、必要な知識を忘れにくくなると思う。

お城の知識をグルーピングして覚える。

さらに、問題集でよく問われるお城の知識を、グルーピングして覚えた。

お城には、いくつもの特徴や属性がある。同じ特徴や属性を持つものをグルーピングして覚えておくのが効率的だった。

例えば、国宝天守5城。

姫路城・彦根城・犬山城・松本城・松江城。

そして、現存天守12城(上記、国宝天守5条を含む)。

弘前城・松本城・丸岡城・犬山城・彦根城・姫路城・松江城・備中松山城・丸亀城・松山城・宇和島城・高知城

さらに、日本三大山城。

岩村城・高取城・備中松山城

これらの知識は、頻出するので、必須。すべて暗記しておきたい。

そして、ほかにもよく出てくるのが、

御殿のある城。

望楼型の天守閣のある城と、層塔型の天守閣のある城。 

天下普請で建てられた城。

藤堂高虎の建てた城。

太平洋戦争で消失した城。

連郭式や連立式の城。

山城、平山城、平城、海城。

などなど。

お城検定の試験は、択一式であり、4つの選択肢の中から、正しいものや、仲間外れを選ぶ方式だ。同じ特徴を持つお城をグルーピングしてメモして、覚えておこう。そうすると、選ぶべき答えがおのずと見えてくる。

書き込みのある参考書・解説書やメモを何度も見直す

上記のようにして、たっぷりと学びを書き込んだ参考書・解説書や、グルーピングメモを何度も見直して、覚える。

以上のステップを踏むと、お城検定3級は、かなりの確率で合格できると思う。問題を解き、問題の背後にある知識をひとつひとつ確認し、参考書・解説書やメモに書き込んでいくのは地道な作業だが、そうやってひとつひとつお城の知識が自分のものになるのは楽しい。

おわりに

お城検定3級を受けるために、暗記しつつ身に着けた知識は、現在、お城を巡る際にとても役に立っている。

お城の勉強をするまでは、

単なるお城の入り口

としか認識しなかった場所が、今では、

この搦手門(からめてもん)には、きれいな枡形(ますがた)がある。ここに集められた敵を、櫓門(やぐらもん)の矢狭間(やざま)や鉄砲狭間(てっぽうざま)や石落し(いしおとし)から攻撃したのだな~。

という風に見えてくる。

また、

単なる石垣

としか認識しなかったものを、

見事な切込接(きりこみはぎ)の石垣だなあ。また、角はきれいな算木積(さんきづみ)になっているなあ。

と言いつつ眺めるようになる。

また、それまでは、

単なる土手

としか思えなかったものが、

なんと美しい土塁(どるい)、見事な丸馬出(うまだし)なのでしょう。さすが、武田流築城術!

といった見方になる。

このように、お城のパーツを見るだけで、それぞれのお城の建てられた時代や、特徴、役割などがおぼろげに分かるようになった。また、お城がお城として機能していたときの様子を想像して、脳内タイムスリップする、なんていう楽しみが味わえるようになった。ちょっとオタクっぽいかもしれないけど(苦笑)。

少しでも多くの方々に、お城を楽しんでいただくきっかけになれば、とても嬉しいです!

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