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【英語】catch-22

今日ご紹介するフレーズは、"catch-22"(キャッチ・トゥウエンティ・トゥー)。

このフレーズは、私の昔の上司が、普段の会話でよく使っていたフレーズだ。社会人になるまでこのフレーズを知らなかった私は、最初は、上司が何を言いたいのか、全く分からなかった。

調べてみると、これは、小説の名前に由来するフレーズであることが分かった。

そして、その意味は、

解決策が見つからない状況や、物事が矛盾している状況になり、どうしようもなくなって、ジレンマに陥っている状態

のことを指す、ということが分かった。

オンライン辞書・英辞郎の解説を見てみよう。

catch-22
どうもがいても解決策が見つからないジレンマ[板挟み状態]、逃れようのない[どうしようもない・にっちもさっちもいかない・八方塞がりの]ジレンマ[状況・状態]、不条理な規則に縛られて身動きができない状態、矛盾した状況、金縛り状態、絶体絶命、お手上げ◆【語源】ジョーゼフ・ヘラー(Joseph Heller)の小説『Catch-22』(1961年)から。Catch-22はアメリカ空軍パイロットに対する軍務規則の条項名。主人公は、「精神障害にかかっていることを理由に除隊を申し出ると、『自分で自分のことを精神障害と判断できるということは精神障害ではない』と判断されて除隊を認めてもらえない」というジレンマに悩む。
・I'm in a catch-22 situation (situation [position]). : お手上げ[どうしようもない]状態です。
表現パターン: catch-22 (situation [position])

分かりやすく端的にまとめられているので、これ以上の説明は不要だろう。

それでは、例文をどうぞ。

Human Resources says that in order to be promoted I need to gain leadership experience, but it's impossible for me to gain such experience without being promoted to a position which requires leadership.  I’m in a catch-22 situation.
(人事部は、昇進したいならリーダーシップ経験を積めというけれど、リーダーシップが求められるポジションに昇進しなければ、そんな経験を積むのは不可能だ。どうしようもないよ。)

このように、"catch-22" は、出口のない、八方ふさがりの様子を示すフレーズだ。そのようなネガティブな状況になったときに、やるせない気持ちを込めて使われることが多い。

皆様がこのフレーズを、誰かから言われたり、使ったりする状況になることのないよう、お祈りしております…。

ご参考になれば幸いです!

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