【英語】I encourage you to ... / My encouragement is that...
今日は、"encourage"という単語を使ったフレーズのご紹介。
日本語には訳しにくい単語だが、仕事では大変多くの場面で聞き、また使ってきた。
まずは英辞郎先生の解説から。
このうち、ビジネスでは、1.の2番目の例文や、2.の例文にあるように、人に何かを行うよう勧める、という文脈で使われることが多い。
例えば、以下のような会話である。
私の肌感覚では、「あなたのためを思うと、~を、勇気をもってやってみるといいんじゃないかと思うよ。」「応援するから、~してみたらいいんじゃない?」という、推奨提案のようなイメージだ。
もともとの用語の成り立ちが、
であるから、勇気づける、応援する、推奨するという、大変ポジティブなイメージになっているのだと思う。
ところで、先週は、"You might want to consider..."というフレーズをご紹介した。
この記事では、You might want to consider...は、「あなたは、~を考えてみたいと思うかもしれないね」という、少々回りくどい言い回しであるが、これは、会社では、「~をせよ」という指示だと受け止めたほうが無難だ、と書いた。
しかし、これに対して、今回の、"I encourage you to..."は、多くの場合、語感のとおり、推奨、勧め、という意味に、素直に受け止めてよいと思う。上記の、プロジェクトに応募する、という例でも、純粋に、あくまでオプションで、その選択はあなたに任せるよ、というニュアンスの場合が多いと思う。
以前、外国人上司が、私に対して、何かをしてみたらどうだ、と提案した直後に、次のように言葉を続けたことがある。
こう言われて、私は、この文脈での"encourage"は、(隠れた)指示、命令、というよりは、相手のためを思って、純粋にオプションや機会を提示してくれているものだということを、はっきりと感じ取った。
ただ、そうはいっても、文脈や、トーンによっては、指示に近いニュアンスで用いられることも、なくはないと思う。その場合は、やはり、"Yes"と答えたほうが無難であり、上司のウケが良いであろう。その点では、"You might want to consider..."と同じような側面があるかもしれない。
また、励まされたほうは、"encourage"を使って、お礼を言うこともできる。
こういったセリフがスムーズに言えるとスマートだと思う。
ちなみに、"encourage"の反対の用語は、"discourage". これも覚えておきたい。この用語も大変訳しづらいのだが、英辞郎先生によると、次のような意味。
この言葉の成り立ちは、上記のencourageとは真逆で、
であるから、「勇気をそぐ」という意味が出発点だ。
この用語は、仕事では、encourageほど頻繁ではないが、たまに使うことがある。先ほどの"I encourage you to..."とは真逆で、何かを思いとどまらせたいときに使う。例文としては、上記英辞郎の2.の例文のような、辞職を思い留めるような場合である。これを使うときの多くは、結構、深刻な局面を迎えているときであると思う。
だから、誰かから、これを言われたときは、自分がやろうとしていることを思いとどまれ、というメッセージなのだから、真摯に受け止め、真剣に考えた方がよいと思う。
ご参考になれば幸いです!
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