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【温泉】奥蓼科温泉郷「渋・辰野館」(長野県茅野市)

今日ご紹介する温泉は、長野県茅野市の奥蓼科温泉郷の温泉旅館「渋・辰野館」さん。武田信玄の隠し湯のひとつとして知られる名湯だ。こちらの源泉は冷鉱泉であり、冷たいことで有名なので、真夏に日帰り入浴に伺った。


外観・内観

こちらが、お宿の外観。歴史を感じる佇まいだ。

由来について。奈良時代の728年の開湯だというから驚き。

料金は、大人ひとり1650円(2023年夏)だった。日帰り入浴にしてはお高めだが、入浴してみて、それだけの価値は十分あると感じた。

早速、温泉へ行ってみよう。階段を上がり、長い廊下を進む。

内湯(真水・カラン付き)

まずは、内湯へ。こちらのお湯は、温泉ではなく真水を沸かしたものだ。また、カランがあるのはこちらの浴場だけなので、こちらで体や髪を洗った。

森の温泉

続いては、「森の温泉」。男女別の内湯と露天だ。

女湯入り口のすぐそばに、神棚が設けられていた。

内湯の扉を開けると、一気に、強い硫黄の香りに包まれた! これは・・・パンチが効いている。わくわくする。

そこには、野趣あふれる岩壁と木でできた浴槽というシンプルな造りの浴槽があった。

こちらは、適温に加温された源泉の浴槽だった。美しい乳白色で、ぴりぴり感がある。口に含んでみると、味は、気の抜けたレモン炭酸水。強酸性であることは明らかだ。

そして、内湯の先には、露天風呂が設置されていた。白樺の森を眺めながら入浴ができる。屋根の上から冷鉱泉が注がれている。

こちらは非加温で、とても冷たかった。暑い夏の日ではあったが、その冷たさのため、あまり長くは入っていられなかった。すぐに内湯の加温浴槽に移動し、体を温めた。 

信玄の薬湯

次に、廊下を更に奥に進むと、こちらのお宿の一番の目玉である「信玄の薬湯」に至った。男女別の内湯だ。

女湯に入ると・・・。木がふんだんに使われた湯殿に、3つの木の浴槽が並んでいた。

手前の浴槽は入浴不可だった。真ん中が源泉浴槽(20度以下)、奥が加温浴槽(40度以上)であった。源泉浴槽には、上のほうから源泉が注がれている。

早速、源泉浴槽に入ってみる。90センチの深さがあるので、脚から少しずつ体を沈める。

これは・・・、つ、冷たい! 

慌てて上がり、加温浴槽に入る。体があたたまり、ほっと一息つけた。

その後、再挑戦。何度か、源泉浴槽→加温浴槽の順番で浸かってみたが、3分程度×2セットが限界だった。

底にたまっている湯の花を足で蹴散らすと、ぶわっと水中に舞い上がった。ものすごく濃いお湯(水)だ。

温泉分析書など

泉質は、単純酸性冷鉱泉。源泉は21.2度、Ph値は2.71とのことで、やはり、強酸性だ。

次の写真は、「薬効が強いので長湯はしないように」という注意書き。実際に入浴してみて、この注意書きのとおり、長湯はしない方がよい、と思った。というか、長湯はできなかった・・・。

奥蓼科の山の中というロケーションにある、古いお宿の神秘的な浴槽。刺激の強い温泉。武田信玄や武田軍の武士たちがこちらで傷を癒していたというのが想像できて、楽しかった。温泉ファンのみならず、歴史ファンにもおすすめだ。

さらに、こちらのお宿はお料理も美味しいという評判だ。次は是非泊まりで再訪してみたい。ただし、寒がりの私には、真夏以外のシーズンは無理かもしれないが・・・。

いいお湯(水?)でした。お世話になりました!

こちらのお宿の公式サイトは、こちら。

こちらのお宿から車で5分ほどの場所にある名湯「渋御殿湯」さんについての記事もどうぞ!

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