見出し画像

【英語】Gentle / friendly / kind reminder

今日のフレーズは、メールなどで、返事を促す表現。最近は日本語としても定着しつつある、いわゆる「リマインダー」である。

少し前にメールを送ったけど、返事が来ない。だから、返事を督促したい。それを、失礼に当たらないよう、丁寧に書きたいときの表現が、これ。

「リマインダー」は、文字通り、"reminder"。まずは、いつもどおり、英辞郎先生の解説を見てみよう。

reminder
【名】
1.思い出させる人[もの・合図・注意・ヒント]、注意喚起のメッセージ
・Here's a reminder from our boss not to overlook this point. : これはボスからの「この点を見落とすな」という注意喚起です。
・The scar is a reminder of his rugby-playing days. : その傷は、彼がラグビーをしていた日々を思い出させる。
・This is just a friendly reminder that the meeting tomorrow starts at 2 o'clock. : 明日の会議は2時からです。念のためご連絡致します。
・It is a reminder of why customer service is so important. : カスタマーサービスがなぜそれほど重要なのか、それが思い出させてくれます。
2.催促状、延滞通知
3.《コ》リマインダー◆出来事などを思い出させるため、設定した日時にメッセージを表示したり、電子メールを送ってくれたりする機能。

英語の動詞remind((人)に思い出させる、(人)に気付かせる、という意味)を名詞化したもので、直訳すると、「思い出させるもの」。それが転じて、「注意喚起のメッセージ」「督促状」「リマインダー」という意味になる。

単に、ビジネスライクに督促したいときには、この"reminder"を使って、シンプルに、以下のように言うこともできる。

This is a reminder that we need your reply by December 15.
(12月15日までにお返事を頂戴したいことを、改めてお知らせします。)

しかし、これでは、簡潔すぎて、相手によっては、少し、ぶっきら棒な感じを与えてしまうかもしれない。

では、これをもう少し丁寧に言うには、どうすればよいだろう。

答えは簡単だ。

上記の、"This is a reminder..."に、形容詞の"gentle"(直訳「優しい」)か、"friendly"(直訳「フレンドリーな」)、あるいは"kind"(直訳「親切な」)を付けて、丁寧な姿勢を示すことができる。

そして、さらに、"just"(直訳「単なる、ちょっとした」)を付けて、一層その語感を和らげることもできる。

早速、上記の用例を、丁寧に言ってみよう。

This is just a gentle (friendly/kind) reminder that we need your reply by December 15.
(12月15日までにお返事を頂戴したいことを、改めてお知らせします。)

和訳すると、"just"や、"gentle"/ "friendly"/ "kind" などの修飾をつけない場合と字面上は変わらないが、これらをつけると、ニュアンスが随分と柔らかくなり、丁寧になる。

ビジネス英語では、この表現は頻出する。私も、毎日のように、督促のために、この表現を使って、返事を催促するメールを送る。そして、自分が返信を忘れていた案件については、この表現を使ったメールで、文字面は丁寧だが、容赦のない督促を受ける(苦笑)。

特に、多くの外資系企業において、今の時期は、年末(私の会社では、年末=年度末でもある)に向けて、いろいろな締め切りや締め日が増える。そこで、締め切りが近くなると、「締め切りもうすぐだよ、ちゃんと守れよ?」と牽制し、締め切りを過ぎていたら、「ちょっと、締め切りすぎてるけど、どうなってんの??」と督促をする、そういうメールが飛び交うシーズンだ。現在、私のEメールボックスは、受信ボックスも、送信ボックスも、gentle/friendly/kind reminder e-mailでいっぱいだ。

この、沢山の締め切り地獄を、11月下旬から12月中旬にかけて、無事にさばききれたら、外国人エグゼクティブだちが一斉にクリスマス休暇に突入し、日本法人の日本人社員たちにも、ほっと一息つける日々が訪れる。

あと少しの辛抱。外資系企業の社畜社員の皆さん、頑張って乗り切りましょう!!!

ご参考になれば幸いです!

私の英語系の記事へは、以下のリンク集からどうぞ。

Kindleで出版中の私の電子書籍2冊(国際会議の英語と採用面接の英語についてのノウハウ本)も、よろしければ是非ご覧になってください。Kindle Unlimited対象です。

サポートをいただきましたら、他のnoterさんへのサポートの原資にしたいと思います。