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【グルメ】「天六うどん」のけつねうどん(大阪市・天神橋筋六丁目)

グルメ天国。大阪市は天神橋筋六丁目界隈。通称、天六(テンロク)。先週、先々週と、このエリアのグルメ(たこ焼き焼き肉)をご紹介した。今週もこのエリアから、ザ・昭和!的な、立ち食いうどん屋さんをご紹介する。どストレートな店名の、「天六うどん」さんだ。

何といっても、このお店の、看板が素敵なのだ。

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「下品なくらいにダシが濃い! ダシで勝負!」

どや。この、強烈なキャッチコピー。そして、このド派手な色と電飾!

そして、同じ看板の裏はこうである。

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「飽きがくるほどアゲガデカイ! けつねうどん」

どや! このインパクト。「きつねうどん」、やないで、「けつねうどん」やで!

さて、いざ、参戦。ここは、立ち食いの店だ。上品な女子のわたくしとしては、イメージ的に、ちょっと躊躇する。しかし、そこは、アラフィフ。この年代になると、少しずつ、怖いものはなくなってくる。意を決して入店する。すると、先客に、サラリーマン風のお兄さんと、主婦っぽい若いお姉さんがいた。ちょっと、ほっとする。

すぐに、オーダーを取りに来る。お店の人は、いわゆる典型的な「大阪のおばちゃん」だ。「何にしましょ?」。元気がよく、愛想もよい。

ここはもちろん、定番メニューである、けつねうどん(330円。立ち食いとはいえ、安い!)を注文する。

「けつねうどんください。」
「けつねやね。」
おばちゃんは、強い眼力で、力強く頷いた。(※ちなみに、「けつね」のアクセントは、「つ」の位置である。)

(もしここで、「きつねうどんください」と言ったら、おばちゃんはどういう反応をしただろうか。一瞬、試してみたいという衝動に駆られたが、勇気がなくて、やめた。)

待つこと、おそらく1分以内。「はいよ〜。けつね一丁ね~!」と、あっという間に、けつねうどんがサーブされた。

は、早い。さすが、いらちの多い、大阪である。(※「いらち」とは、〔関西方言〕すぐいらいらする性格であるさま。また、その人。せっかち。短気。ということだ。By 三省堂大辞林第三版。)

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看板通りの、大きなお揚げ。その下にある、うどんがすっかり隠れてしまうほどの大きさだ。かなり食べ応えがある。でも、私は揚げ好きなので、「飽き」はこない。

だしは、通常、うすーいダシを使う関西風うどんよりは、多少しっかりしていたが、全然「下品」とは思えなかった。関東のうどんよりは、よほどあっさりだと思う。

うどんは、箸ですぐに切れるような柔らかさ。さぬきうどんのようなコシのあるうどんとは、対極にある。好みによるが、私は両方とも、別の種類のうどんとして、大好きだ。量も、普通に多かった。

早い、安い、うまい。そして、気のいい大阪のおばちゃんによる接客。こういう素敵な場所があるから、大阪は大好きだ。

ごちそうさまでした!

※大阪のおばちゃんについて書いた記事はこちら。


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