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【英語】last but not least

今日は、外資系企業でよく耳にするフレーズ、"last but not least" をご紹介しよう。

これを日本語に和訳するのは、なかなか難しいが、あえて訳すと、「最後になりますが、今まで述べたことに劣らず重要です」という意味になる。

このフレーズを使うのは、何か複数のことについて述べるときに、一番最後に述べる事柄について、順序は最後("last")であっても、重要度は他のことに劣らない ("not least")、ということを注意的に述べるためである。

ここでのポイントは、"least" の使い方である。"Least"は、多くの皆さんが義務教育で習われたとおり、「小さい」「少ない」という形容詞、または、「小さく」「少なく」というの副詞の最上級であり、「最も小さい」「最も少ない」あるいは、「最も小さく」「最も少なく」という意味である。

それを "not" で否定して使うと、「最も小さいわけではない」「最も少ないわけではない」という意味になる。つまり、"not least" で、「他のものに劣らない」という意味になる。

そして、英辞郎で、"last but not least" を検索すると、次のように訳されている。

last but not least
大事なことを言い忘れていたが

もうひとつ、次のフレーズがヒットした。副詞 "certainly"(「もちろん」という意味の副詞) をさらに加えた表現だ。

last but certainly not least
最後になりましたが、末筆ながら◆【直訳】最後になりましたが、これも他に劣らず重要なことです◆【用法】スピーチや本の最後に述べる文章の文頭で用いられる。または、複数の協力者などを列挙する時に、最後の人名の直前で用いられる。

会議やプレゼンの場、またはスピーチの場で、複数の協力者の名前を挙げてお礼を述べるときが、その典型例だ。

例文を見てみよう。次のように、順番が最後("last")になった人に配慮して、「順番は最後になったけど、あなたのことを決して軽く見ている("least")わけではありませんよ」というメッセージを伝えたいときに使う。

I would like to thank all participants for our great discussion today. 
Also I sincerely thank the organizers of this event.
Last but not least, I would like to say big thank you to my team members who always helped me.

(本日は、ご参加者と素晴らしい議論が出来たことに感謝します。
また、このイベントの主催者に心からお礼を申し上げます。
最後になりましたが、いつも私を助けてくれたチームのみんなに心からお礼を言いたいと思います。)

英語で、複数の人にお礼を言うべき場面に遭遇したときに、とっさに使えるよう、覚えておくと便利だ。

ご参考になれば幸いです!

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