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国際人としての宗教教育の必要性

安倍晋三元首相のニュースで……
ネットなどで宗教2世の問題がフィーチャーされていて…。

いわゆるカルト宗教と無害な普通の宗教とがありますけれど、やはりカルト宗教的な悪いニュースばかりが報道されると宗教全般に悪いイメージを持たれてしまう気がして…。(統一教会がカルトかどうかは知りませんが)
私たちは夫婦はクリスチャンなので、色々考えてしまいます。(我々は普通のプロテスタントです。)

日本はオウム真理教の起こした事件があってからというもの強い宗教アレルギーを持つ人は多いですし。。
自分たちは良いけれど、息子が結婚などする時にクリスチャンということで破談になったらどうしようと今から心配になります。

宗教2世の問題もあるし、自分の意思で選択してほしいから息子は教会に連れて行っていない。
ほとんど神さまの話もしない。

おじいちゃん(夫の父)もクリスチャンだけれど、おばあちゃん(夫の母)と夫の妹はノンクリスチャン。
無理に信仰させたりは絶対しない家です。
信仰は限りなく個人のモノだから。。

私たち自身、熱心な信者ではないから…
全く教会も行ってない。

なので勧誘される?とかの心配をしなくても大丈夫ですよ。。
と言いたいのだけど…
客観的に考えて…
他人からすると避けたい要素ではあるのかな?と。
よく婚活では宗教をやっている人はなかなか成婚しないと聞きますし。。


宗教に入っているって悪いことをしているわけではないのに、どうしても周りの目が気になってしまい。
あまり人には知られないようにしている。
本音。

という世俗的態度について…熱心なクリスチャンの方に対して不信心と責められそうで…劣等感と罪悪感もあり。。


難しい。


でも息子が変なカルトにハマるよりはキリスト教の洗礼を受けていた方が良いのかな?とかも思うし。
かと言って信仰による思考停止に陥っては欲しくはないし。

日々迷います。


でも、これからの国際人に子供を育てるなら、教養としての宗教教育は必須だと思うんです。
特にキリスト教世界観を理解することは不可欠。
…と思いませんか??

いくら西洋中心主義が否定される時代にあっても…既存の学問の基礎は西洋で興り発展したものがほとんど。
どんな学問であれ、そこにはキリスト教的な価値観が流れているわけで。
それを知らないで学ぶのと、知っていて学ぶのとでは理解度が全然違うと思うんです。

特に人文科学の領域は、キリスト教の影響が大きく反映されていますし。

哲学なんてその最たるものですよね。
キリスト教の基礎的な知識や世界観の理解が無くて、哲学を学ぶのは大変。
哲学に限らず、ですけど。。

かつてカウンセリング技法を学びましたけれど…
カウンセリング技法で有名なクライエント中心療法には「クライエントの無条件の肯定」を代表とするカウンセラーに求められる態度(条件)というものがあります。
それはクライエントを否定せず、ありのまま無条件に受容し回復を信じて待つ態度なのですが。
つまりそれはキリスト教的「アガペー(愛)」。

クライエント中心療法の祖であるロジャーズは牧師を目指して神学を勉強していた方でありますし。。

私はクリスチャンだからこそロジャーズの言わんとしていることをすぐに理解することができますが…
一般的日本人には肌感覚での理解は難しいのかな?と思ったり。

これは一例であって。
キリスト教は多くの学問に通底する世界観であり。
しかしそれを紙幅を割いてあえて語られることは学問の世界には無い。
知っていて当たり前の価値観として、その基礎の上で学問が成り立っている。
キリスト教世界観を暗黙の了解として共有しながら論が展開されていくわけで。。
信仰とは別の問題として、知識としての深いキリスト教への理解があった方が、西欧由来の学問は理解が捗ると感じています。

そうした観点からも息子にはある程度基礎的教養としてキリスト教の思想を教えた方が良いのか?と思ったりします。

その逆に、そうした枠組から自由に思考できる日本人(無宗教的)の強みもありますし。

やはりとても難しいですね。


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