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実話怪談 「物置を断捨離したら恐ろしいことに巻き込まれた話」

20年くらい前のことです。

Nさんが
当時働いていた職場の敷地の隅には
普段使わない物を収納した
古い倉庫がありました。

Nさんはその倉庫の管理者になって
一年たったところでした。

そこはいつも使わないものを
押し込んでいる場所だったので、
人が普段入ることはありませんでした。

実は鍵が壊れていたのですが、
大きくて盗んで運び出せないうえに
売れないようなものしか
入っていなかったので、
そのまま放置されていたのです。

そして、いつもとんでもない
悪臭がしていたそうです。

彼はなんでこんなに臭いんだろう?
と思っていましたが、
野良猫がフンでもして行ったのだ
と思い、放置していました。

ゆるい時代のゆるい職場でした。

ところが彼は、
ある日突然
断捨離にハマってしまいました。

手始めに
職場の自分の机の断捨離をすると
仕事が驚くほど捗るようになりました。

自分の家の書斎を断捨離すると
家族との関係が改善して
家の中が明るくなりました。

断捨離、良いな。
運気が良くなるぞ。
片付ければ片付けるほど
運気が上がるんじゃないか。

断捨離にハマったNさんは
あの倉庫の整理整頓を
思い立ってしまったのです。

そしてお盆期間の
彼が一人で日直をする日に
倉庫の断捨離をすることにしました。

Nさんは朝から張り切って
テキパキと荷物の仕分けを
進めていきました。

そしてついに
悪臭の根源を見つけました。

それは…

*画像はイメージです

ドロドロに腐敗した
浮浪者と思しき
腐乱死体だったのです。


警察によると事件性はなく、
死亡推定時期から
凍死か病死だろう
ということだったそうです。

お盆の時期でした。
その仏様は誰かに
見つけて欲しかったのでしょうか?

急に断捨離したくなった時。

ひょっとしたら、
何かが見つけて欲しくて
あなたを呼んでいるのかもしれません。

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