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【番外編】和田靜香の選挙日記@立憲民主党代表選挙(11/19)/『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?国会議員に聞いてみた。』特別企画

『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?国会議員に聞いてみた。』著者の和田靜香さんが、香川1区を飛び越えて、ついに立憲民主党代表選挙に立候補した小川淳也さんの選挙活動を緊急取材!本書と合わせてぜひお楽しみください。

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11月19日 代表選、スタート!

 選挙が終わったのにまた選挙♪ 祭りは続くよ、どこまでも~♪

 ということで、立憲民主党代表選挙。近所(都内)で見たり参加したりできることもあるらしいので、ちょいと追いかけてみましょうかね?と思いました。

 選挙祭りの笛が聞こえてきたら、ジッとはしちゃあいらんねぇ~、こちとら江戸っ子でぇ~い!(注・ウソです。の~んびりとした静岡県沼津市出身です)

 この代表選挙のこと、最初に知ったのはまだ香川1区にいた11月2日。枝野幸男・前代表が辞任を発表し、小川淳也さんが「腹をくくってる」と言ったニュースが流れたのを、当の小川さんの事務所で見聞きしていた。

 それからわずか2週間ちょっと。あらやだ。本当に選挙なのね? まずはテレビで候補者の4人による記者会見を見た。

 立候補したのはこちらの4人。

逢坂誠二さん

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西村ちなみさん

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泉健太さん

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小川淳也さん

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 19日の4人による記者会見を見て、それぞれみなさん素晴らしいことを話してて、テレビから流れてくる「政治家の言葉」が久々に、なんてストンと胸に落ちたろうか! テレビから流れてくる「政治家の言葉」は、もう耳を塞ぎたくなることばかりの昨今だった。

 そして、思ったのは、このこと。

 いっそ、4人で、みんなで代表! ってのはダメなんですかね? それがいいように思うんだけど。

 とか言いながらツイッターを見ていたら、小川さんが有楽町で青空対話集会をやるという。ええっ? マジっすか? また、アレ、やるんすか?

 それなら、さっそく行かねば!と有楽町へ。ああ、もう、飛行機とかタクシーとか乗らないでもいいし、そして、すみません、便利なんです。電車が2~3分ですぐに来る東京23区。パッと乗ってパッと行ってみた。

 そしたら、ビールケースひっくり返した簡素なお立ち台がポツンと。

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 そのうちワラワラと人が集まってきて、わああ、懐かしい! 小川さんのSNSチームとも再会! みんなでキャッキャして。

 青空対話集会が始まった。まずは小川さんの主張。ああ、懐かしい感じ。そうそう。これねぇ。つい2~3週間前にせっせと聞いていたやつ、そのちょっとバージョン違いというか。そんな風。

「簡単な時代ではない。簡単な道のりではない。でも、必ず新しい時代を切り拓いていける」

 変わらず、熱く語る小川さん。気候変動問題など、私たち側の理解がとても必要で、それには政治家が私たち側に寄り添ったメッセージを発することで、それが熱になって伝わると信じていると言う。気候変動問題は、本当はいちばん最初に手をつけなっきゃいけないんじゃないか?と私は小川さんとの対話を通じて思っている。そして、それをやることは、実は経済にも分断にも格差にも、あらゆることに通じていて、諸々の問題の解決の糸口となりえるんじゃないか?と思っている。

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 しかし、このあいだまでは「マルナカ」とかスーパーマーケット入口でやっていたのが、有楽町駅前ってのが、なんだかシュールに見える。

 小川さんを支持する衆議院議員の階猛(しなたけし)さんも駆けつけていた。階さんは、先日まで法務委員会に所属して、入管の問題を厳しく追及していた方。

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 なので、勝手に声をかけ、挨拶し、名刺を交換し、入管の問題を引き続きどうかどうかよろしくお願いします。仮放免になって働いてもダメ、生活保護も受けられない、それって死ねってことですか? そんな方がこんなに大勢いるのは間違っています。基本的人権は誰にでも認められるべきもの。気に入らない外国人は国に帰れはおかしいです。どうかよろしくお願いしますと話す。階さんには、この問題をそのうち詳しくお伺いしに行けたらと願っています、ぺこり。ここでお会い出来て良かった。選挙があるとやっぱり、ナマで、議員さんに会えるね! そして、話しかけていいんだって、私自身、体験しましたので、みなさんも、ぜひ!

 そして、小川さんは記者会見でも「対話型の政治を!」と強く訴えていたとおり、ここでも自分の話は早々に切り上げ、対話を求め、意見のある人は挙手してください!と呼びかける。

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 しかし、ビールケースが似合うねぇ‥‥‥。

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 ああ、また、腰が‥‥‥。対話には、次々手が挙がったのが驚いた。だって東京都民、選挙にはめちゃクールじゃないですか? 自分の周りも含めて、みんな「ふ~ん」って顔する。なのに、ハイ!ハイ!と次々で、時間の都合で4人の方だけが発言したが、マジョリティの僕たちといっても生活が苦しかったり、教育問題に悩んでいたり、介護に疲れている。そういう市井の人たちへの丁寧な対応をお願いしたいと話した方。立憲民主党はこれからも野党共闘するのか?と問われた方。目の前のコロナ対策だけじゃなく、中長期的な構造的改革をどう進めるのか問われた方。政治を学び始めたばかりで政治家の言葉が届かないことを訴える方。

 みんながそれぞれ真剣に政治家に語りかける。政治家と話す。政治が一方通行じゃないことが、有楽町駅前で実践されていた。他の候補者の方々も青空対話集会、やってほしいなぁ。あちこちで。この代表選の間、いろんな場所で、この風景を見たい。

 私たちは政治をあきらめてはないんだ。

(和田靜香)

著者:和田靜香(わだ・しずか)
相撲・音楽ライター。千葉県生まれ。著書に『世界のおすもうさん』、『コロナ禍の東京を駆ける――緊急事態宣言下の困窮者支援日記』(共に共著、岩波書店)、『東京ロック・バー物語』(シンコーミュージック)などがある。猫とカステラときつねうどんが好き。Twitter:@wadashizuka

取材協力:小川淳也(おがわ・じゅんや)
国会議員。1971年・香川県生まれ。東京大学法学部卒。1994年自治省に入省し、2003年に民主党より衆議院議員選挙に初挑戦するも惜敗。2005年に初当選。現・立憲民主党所属の衆議院議員(5期/2021年7月現在)。レンチンした「おあげさん」が好き。Twitter:@junyaog


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