見出し画像

『フィットボクシング2』のイラストコンテストに応募してみた。感想とメイキング。

ものすごく久しぶりに、ラフから完成までフルデジタルでイラストを描いた。初代を合わせると1年半ほど続けているボクササイズゲーム、『フィットボクシング2』のイラストコンテストが開催されたからだ。

イラストコミュニケーションサイト、pixivに、イラストコンテストのタグを付けて投稿した。

フィットボクシング2イラコン

お絵かきソフトの「クリップスタジオ」は、最新バージョンから簡単にタイムラプス撮れるようになっている。いつの間にこんな神アプデが。
制作過程のタイムラプスも撮ってみた。(画像クリックすれば絵の全体が見れます。)

インストラクター9人全員描く!と気合いを入れた。しかし予定の立て方、こなし方が甘かった。もっと手を入れたかったなあ。もう二度とあんな進行はしないと心に誓う。

納得いくまで描いてみたらこうなった。

フィットボクシング2イラコン加筆

こちらもタイムラプスを撮った。1分だと長すぎかなと思い、30秒にした。

見えないところまで描き、なるべく原作に似せるように努めた。ゲームやった方なら分かるであろう仕草や、インストラクターがやりそうな仕草にしてみた。

原作では3Dのインストラクターたちを2Dで描くにあたり、描き分け、特に目の描き方をどうしようか楽しく迷った。

毎日やっているゲームでも、描いて初めて気付くことがたくさんあった。
髪型はおくれ毛やふわっとした感じが効いてるとか、ウェアやグローブはこんなデザインでここからこういう色してたんだとか。

フィットボクシング2イラコン加筆後ろ6人

カレンコーチのこのウェアはスタッフさんの気合いをすごく感じるなとか。よく見たら肩紐やウエストのあみあみ部分、3種類の青が使われてる。柄はゲームの3Dモデルだとテクスチャを張り付けるのかな。私はトーンを張って色を替えた。

フィットボクシング2イラコン加筆前カレン

ジャニスコーチはこのウェアが好きで描いてみた。胸のロゴもなるべく似せてみたが合っているだろうか。

フィットボクシング2イラコン加筆前ジャニス

ヒロコーチのウェアの柄を描くのが大変だった。このグローブは人差し指だけ白で他はグレーでオシャレ。シューズもかっこいい。ゲームクリエイターさんすごい。

フィットボクシング2イラコン加筆後ろヒロ

ヒロコーチウェアの柄は、六角形を描いてからコピー&ペーストで増やしてみた。ロゴもゲームのスクリーンショットをよく見ながら手描き。黒で描いたものを張り付けて色替え。絶対もっと簡単かつ時短な方法があると思う。ご存知の方はぜひこの記事下部のコメントからご教授下さい。


それにしてもクリップスタジオを使うのが久しぶりすぎて、左手用デバイスのショートカット、自分で設定したのにどれがどれかも忘れていた。初心にかえって覚え直した。

これはあれだ、久々にやるアクションゲームの操作ボタンを忘れてトレーニングモードやるやつだ。『アストラルチェイン』とか『モンスターハンター』でそうなったことがある。

G13クリスタ割り当て

ちなみに、液晶タブレットWacom CINTIQ 13HDを、Windowsに繋げて描いている。左手用デバイスとして使っているのはゲーミングキーボードとしても有名なLogitech G13だ。

Logitech G13は、現在生産終了していて、これが壊れたら本当に困る。『FF14』公式デバイスでもあり、「もし壊れたら俺FF14引退なんだけど」というユーザーもネットで結構見かけた。再販ありませんかね。


今回描いて、思い出したり覚えたスキルが多く、リアル「新たにアチーブメントを獲得!」状態となった。

人物に白フチつけるのも見やすくなってよかった。
「選択範囲を制するものはコミスタを制する」というのはコミックスタジオ(クリプスタジオの先代ソフト)の師匠による名言。
マジックワンドで背景を選択して、選択範囲を反転、選択範囲を拡張して、バケツツールで白く塗った。

白フチ青影つけた

影に紫、明るいところにクリーム色。エアブラシでふわっと色を乗せて、合成モード「オーバーレイ」で重ねる。漫画を描いてると影がグレーじゃないのが意外だったりする。

合成モードとは、レイヤーに描かれた色をどう描画するか設定する機能。ワンアクションで見た目がとんでもなく変えられる。魔法の種類みたいだ。火属性とか水属性とか。

赤みと明るいところ描き足した

一度完成したと思った絵を見返して、もっと内側から輝く肌にしたい!と思ったら「グロー効果」を駆使すればいいんだと思い出した。
画像全体を複製して、トーンカーブをいじって、ガウスぼかしをかけ、レイヤーモード「スクリーン」で合成、不透明度を下げる。
手前のコーチもひとりひとり、「選択範囲をストック」機能で選択できるスキルも覚えた。こんな便利な機能あったのか。

人物にグロー効果


最後にイラスト全体に統一感を出すため、オレンジ色でベタ塗りのレイヤー1枚、ピンク色でベタ塗りのレイヤー1枚をそれぞれ合成モード「オーバーレイ」で重ね、不透明度を下げてなじませた。これは女性向けのイラストを描かれている方が使っていたテクニックだ。

文章を書くのとはまた違った脳の部位と筋肉を使った気がする。大人数を描いたなあ。

私は文章を書くときは無音派なので、イラストを描くときに音楽を聴きながら作業するのが久しぶりで楽しかった。

イラストから『フィットボクシング2』制作スタッフさんに情熱が伝われば、もうそれだけで嬉しいです。

画像11


絵を描くのも記事を書くのも、この本が大変参考になりました。おすすめです。

デジタルイラストの「キャラ塗り」最強事典 CLIP STUDIO PAINT PRO/EXで描く! 紙面解説と動画でわかる良質テク68


『フィットボクシング 』初代から続いているダイエット企画。続きは近々アップ予定。


描いた&書いた人/空乃さゆる(@sayurusky

お読み下さりありがとうございました。 ハートを押してスキして頂いたり(note会員じゃなくても押せます)、記事をシェアして下されば励みになります。 サポートは執筆や創作に活用させて頂きます!