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薬局×ITを頑張って考えてみました。

私はGoogleアラートで「薬局」と登録して、なんとなくニュースを毎日チェックしています。

そしたら、本日のニュースが2つとも薬局×ロボットの内容でした。

クオール薬局、主役はロボ オンライン服薬指導視野に
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61247790X00C20A7TJ1000/

日本ベクトン・ディッキンソン、日本初、薬局ロボットのデジタル ショップディスプレイ「BD Rowa Vmotion™ デジタル・シェルフ」実証実験開始
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61247790X00C20A7TJ1000/

ロボットと聞くと、なんとなく近未来でカッコいいイメージがあります。今回は、そんな薬局とIT、ロボットについて考えてみました。

ロボットの導入は多分、みんな賛成?

私は、ロボット導入に関しては賛成です。

単純にミスのところで考えるなら、ヒトよりミスが少ないため、最後に薬剤師が監査すれば、個人的には問題ないと思っています。効率性の面もヒトの集中力、体力などと比較し考えると生産性が高いです。

また、雇用面で考えてもヒトのマネジメントと専門家に任せる機械のメンテナンス、どっちが大変かというと、ヒトへのマネジメントだと思いました。

これはいずれも、薬剤師の視点です。では、患者さんの視点はどうでしょうか。

薬を渡すのは、ヒトが良いか、ロボットが良いかは結論がでないと思います。高齢者の人は「ヒトのあたたかみ」を重視するかもしれないですし、逆に忙しいビジネスマンは「効率化された機械的な渡し方」がうれしい人もいるかもしれません。

ただ、ピッキングはどうでしょうか。ピッキングで誰が取ったかまで、患者さんは気にしないのではないかと思っています。最終的に正しい種類、数で薬が受け取れれば良いので。

これは、多分、わからないですが、みんな同じような意見なのではないかと思いました。私の周りの薬剤師の友人は、聞いた感じ、だいたい同じ意見でした。

ロボットはどこに導入されている?

そもそもロボットって、どのくらい世に溢れているのでしょうか。

このサイトによると、垂直多関節ロボット、水平多関節ロボット、双腕ロボットなどや、スーパーの飲料陳列と在庫管理を自動化してくれるロボットがあるそうです。

私も工場において活躍するロボットを何台もテレビで見た気がします。となると、一般的な工場ではロボットが導入されているのが普通と捉えることができると思います。他の業界ではロボットの導入は普通なのに、なぜ医療業界、また薬局では中々取り入れることができないのでしょうか。

最初に記載したように、私は薬局にロボットを導入するのは賛成なのですが、なんとなく違和感があります。その違和感の正体がロボット導入の妨げになっているのかもしれません。(もちろん、法律、金銭面もあると思いますが、今回は違和感を分析する方向で記事を書かせていただきます)

薬局×ロボットの違和感の理由

薬局とロボットが組み合わせとして違和感を感じる理由を考えてみました。

やはり、薬局は医療機関であり、ヒトの健康を扱うところだからだと思います。ロボット×対人業務は、まだ一般化されていません。そこで、対物業務だけでなく、対人業務も行う薬局で、ロボットが入っているイメージができなく導入に違和感を感じるのではないでしょうか。

また、ロボットと聞くと、直感的に「ヒト型」を思い浮かべます。「ヒト型」のイメージを持つと、対人業務も実施しそうで「対物業務と対人業務をロボットが行う?」と無意識下で一緒に考えてしまうのだと思います。

もちろん冷静に考えてみれば、わかるのですが「ロボット」という言葉だと、便利、近未来という言葉がある反面、ヒトのあたたかみがない、無機質みたいな言葉も連想してしまうかと思います。

このイメージが医療機関の対人業務と相反する部分で、直感的に違和感を抱くのだと思いました。


ただ、薬局は対物業務+対人業務の場所です。薬局は医療機関であり人の健康を守る場所とだけ定義してしまうと違和感を感じるのだと思います。

ここで、薬局を工場部門と患者様ケア部門と分けて考えれば、対物業務のところはロボットでも良い?と思えるのかもしれません。

ロボットが無機質である、また薬局はヒトの健康を守るためにヒトが行うべきなどの無意識の固定観念は、簡単に無くなるものではありません。そのため、いつ薬局にロボットが導入されるかの未来の話は、私は予測できません…。この未来が正確に予測できるように、これからも勉強を続けていきたいと思います。

ただ、結果として、調剤ミスが無くなって、健康被害が無くなったら素敵だなと思いました。

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