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[re:view] Stray Kids -OH-

なんとなく世間との距離感を感じた時にApple Musicの「Aリスト:K-POP」を聴いては、距離感を満たして安心したりする癖がある。

少し前にもその波が来て開いた時に、1番上にあったのがStray Kidsの「애 / OH」だった。

聴いた瞬間「あ〜こっちのスキズ来た」と、彼らの強さや深くなさそうで深そうな意味有りげなコンセプトではない、”どストレートさ”で等身大の彼らに耳が奪われた。

Stray Kids 「애 / OH」

どちらかというとSTAYではない私から観た彼らの印象は「Back Door」や「God's Menu」のような強くて激しくて、"若さ"ゆえに突っ走っているイメージ。(超褒めてる)

だから今回の「애 / OH」はこの世代の男の子の、成長途中でありのままの心情の微妙な変化が顕著にわかりやすく描かれていて、とても刺さった。たまに来る変化球コンセプトが刺さることが多い。「SLUMP」とかもまさに。

"弱い" リリック

等身大で、たまにみせる彼らの"弱さ"に当たる歌詞に打たれる。

그냥 난 떼를 쓰고 싶어 참 어이없게_ただ僕は駄々をこねたい 本当に呆れる
들키고 싶어 이 설렘도_バレたい このトキメキも
결국 헛소리만 늘어놓죠 계속_結局うわ言ばかり並べるんだ ずっと

脆くて壊れそうな姿に愛しさを感じて、ただ、ただ"可愛い"に尽きてしまい毎度終了。この淡い青春のような、相手が見えてしまうと弱くなってしまう彼らをみていたいと感じる。

甘い声とポップスのメロディー

ラッパーがメロディーを歌う破壊力は計り知れない。何をしても甘くなってしまうし、とろけてしまうのはなぜか。(ギャップです)ラッパー多めな彼らが歌い出すと甘くなってしまう。

そして少し前の洋楽で聴いたことありそうな、Ne-yoとかChris Brownにありそうなメロディーにひどく懐かしさを覚えた。おしゃれで奥行きがあって空間が見える音楽の幅に心地が良かった。

サビの始まりと終わりに一瞬音が止むことで、心の葛藤が緩急によって表されているようで勢いを止めたくなくなる。

そんなどこかで流れていそうな耳馴染みあるメロディーに、彼らの新しい新鮮な甘味ある歌声がマッチすることで、新しい体験をさせてもらった。


はやく仕事が終わった日の帰りのバスや、都会の喧騒から離れていく道中で聴いては気持ちにふけたい。そんな体験ができる楽曲だと思う。

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