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[re:view] NETFLIX - 偶然見つけたハル

NETFLIXのランキングに入る韓国ドラマは何かあるからみんなに受け入れられてランクインしているっていう絶対的な自信があるから、今回は『偶然見つけたハル』を観てみた。2019年にあんなにロウンくんみたいみたい言ってたのに、すっかり忘れてた。

※ネタバレ!観てない方はみないでね!


ラブロマンス×ファンタジーをやりきる潔さ

ぐうハル2

何の予備知識もなくただ単にこのドラマを観始めて、最初は『花男』という感想。

でも日本のドラマだったらそのまま「セレブ高校生たちの中で起こる貧乏女子と財閥男子のラブストーリー」で終わらすと思うけど、韓国がそれをやるわけがなく、、やっぱりファンタジー要素を加えたときのクリエイティブと創造力が超越していた。そしてそれをやりきってしまうという潔さがすごい。抜かりない。関心しかなかった。

誰しも割と「漫画の中の世界」を想像してみたり、みている側がみていない時の登場人物を考えてみたりしたことはあると思う。例えばトイ・ストーリーとか。(私の幼少期はトイ・ストーリーで形成されたため、私がいない時のおもちゃやぬいぐるみの姿を想像するのが癖になっている)

それを形にして、しかもステージとシャドウという2つの場面設定、前作と今作の交わりあり、「漫画の中の世界」のルール、など細かいディテール部分の設定が完全に完璧にセットアップされていた。そこがすごい。辻褄が合わないことは絶対にしない。

視聴者に決して違和感を与えない親切な配慮と福利厚生が、韓国ドラマはどの作品でも変わらずに素晴らしいと改めて感じた。


冷静で客観視している私たちの視点に寄り添う登場人物

ぐうハル

少女漫画とかラブロマンスの類のドラマとかのいわゆるラブシーン?みたいな場面ってどうしても非現実的で「うわあ〜見れん」ってページ飛ばしたりダブルタップして飛ばしたりする。

『偶然見つけたハル』の登場人物たちはその「ステージ上のラブシーンやくさい台詞」に対してシャドウの場面でしっかり冷静で気持ち悪がる。その姿が私たちの視点に近くて親近感が湧く。

少女漫画やラブロマンスのその定義のようなものへのアンチテーゼのようにも思えてますますこのドラマに関心した。

もちろん設定自体がありえないから前提が非現実的だけど、人物一人ひとりの考えや台詞は深くて感慨深いものが多かった。「主人公」と「脇役」に関する台詞は胸にささった。



先が気になりすぎて仕事以外の時間をすべて注いでみてしまったくらい面白かった。シンプルにすごい。この脚本や台詞の素晴らしさ、美しさはもちろんなんだけど、それ以上の細かすぎる設定や背景への詰めがしっかりしていて見応えしかなかった。

多分韓国ドラマがすごいと言われるポイントな気がしていて、メインキャストではない登場人物への設定や心情描写を決して怠らずに、ドラマの中でしっかり描ききる。時間もお金も惜しまない。そのテーマに関して考えるきっかけや新しい視点を与えてくれたドラマだった。

キャストの顔も良すぎてロウンくんとか信じられない美しさだった。これ次回作とかも作りやすそうだし(前作の視点で描いたり、次回作にしてみたり)その可能性の秘め方もすごい!!!!

関心してばっかりだったけどしっかり感動もできた、最高のドラマでした。

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