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母の塩からあげ

今日、母の夢を見た。
母が私の大好きな塩からあげを作ってくれるという夢だったのだが、
私が喜んで食べている一方で母はとても悲しい顔をしていたのが
印象的な夢だった。

私は母の作るごはんが大好きだ。
私が幼い頃は専業主婦だったので、いつも食卓が豪華で美味しくて、
そのおかげで食べることが好きになった私は万年ぽっちゃり体型になった笑

鯛の切り身を揚げて水菜や香味野菜と一緒に食べる料理や定番のハンバーグ、ビーフシチュー、クリスマスのミートローフ、料理以外でもパウンドケーキやスノーボールなど。
今思い出してもヨダレが出そうな料理の数々。

その中でも大好きなのが、からあげとカレーとヨーグルトゼリー。

からあげは醤油ニンニクと塩味。特に私は塩味が大好きだ。
自分で作ってもなかなかうまく作れないし、
外で探してもなかなか見つけられない味。まさに母の味。
今でも実家に帰ると「何か食べたいものある?」と聞かれるたびに
「からあげ!」と言ってしまう。(これは姉も兄も同じらしい)

幼い頃、小田急相模原にあった『鳥龍』というお店があった。
ここの唐揚げ(竜田揚げ?)が大好きだった。
塩味で衣が白く、ふわふわサクサク。言葉では表現しづらい衣。
今まで食べた唐揚げの中で一番だと私は思っている。

先日実家に帰った時にも、塩からあげをリクエストして、作ってもらった。
私の元気がなかったこともあり、母はたくさん揚げてくれた。
その時の塩からあげが『鳥龍』の唐揚げととても似ていたのだ。
味はもちろん、衣がサクサク、ふわふわ。
いつもと何か変えた?と聞いても特段変えていない様子で、
後日作り方を聞いて私も作ってみたが、なかなかそんな唐揚げにはならず。
おそらく長年の料理経験と母の愛情が詰まっていたのかなと思うことにした。笑

私にとっての母の味を超えられるものは中々出会えない。
だからこそ、これからも母の料理を食べられるまで、
美味しくいただきたいと思った。

母に会いに帰る時には、また塩からあげをリクエストしようと決めた。

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