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人生にささやかなごほうびを

毎日、さまざまな物事に心を注ぎすぎて息切れしてしまった。
春は確実に近づいているのだけど、どうにも心が動かない。

もしかしたら、
冬の間すこしがんばりすぎてしまったのかもしれませんね。

あなたは優しすぎるから、
いつも心を周りの人のために使いすぎているはず。

すこしだけ、
心と体がキャパオーバーになってしまったのでしょう。


今日はすこしでいいから、
自分のために手間をかけてあげてください。

たとえば、いつもよりも丁寧に珈琲を淹れてみるとか。

お昼ごはんで本当に食べたいものを選んでみるとか。

仕事が終わってから、コンビニで好きなおやつやお酒を買ってみるとか。

おうちに帰ってから、好きな入浴剤を入れたお風呂に入るとか。

そういうちいさなことでいいんです。

自分のためにちいさな手間をかけてあげて、
ささやかなごほうびを準備してあげて、
自分を大事にしてあげてください。


わたしの大好きな本で、
おづまりこ先生の書かれた『わたしの1ヶ月1000円ごほうび』
という作品があります。

12話までウェブでも読めるので、リンクを貼っておきますね。

ひと月に1000円のごほうび。

いい苺を買ったり、
高級バターの食べ比べをしてみたり、
ちょっといいコーヒー豆を買ってみたり……。

作中でのおづ先生の喜ぶ様子を見ていると、
読んでいるこちらまで嬉しくなって、元気になってきます。

わたしはこの作品を読んでから、
「自分を大事にする」とはどういうことか、
ようやくわかってきたような気がしています。

そして、これまでどれだけ自分をないがしろにしてきたか、
気づくことができました。

この本を読んで、わたしも1000円ごほうびを試してみました。

コンビニで小さな瓶のロゼワインと、ハムとチーズを買って、
休日の夕方、おうちでアペロタイムを持ちました。

久しぶりのワインは心と体にしみわたり、
夕焼け色をしたロゼワインのグラスを傾ける時間は
特別なものになりました。

お酒を飲めるまで回復してきてよかったなあと、
健康を取り戻しつつあることにも感謝の念を持ちました。

お酒を元気に飲めるように、
健康になろうと思い直すきっかけにもなりました。

いまは日常のなかに、
ささやかなごほうびタイムをいかにつくっていけるかを
自然に考えられるようになってきました。

ほんと、ささやかなことでいいんです。

お気に入りの珈琲を淹れて、お気に入りのカップで飲むとか。

好きな色の靴下を履くとか。

心が喜ぶことを最優先にしてあげると、
こんなにも満たされていくんだという経験を積み重ねている最中です。


いつもがんばっているあなたも。

がんばりすぎちゃうあなたも。

どうか、ささやかなごほうびで、
ご自身をねぎらってさしあげてくださいね。

あなたの人生、
かけがえのない大事な価値があるんですから。


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