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読書感想文「論語コンプリート」

1.きっかけ

友人から論語系の本を読んでるか?と聞かれた。何ともすごいタイミング。たまたま読もうかなリストに入ってたんだ。これは読めってことだなと思って読みはじめた。

2.概要

論語は色々な方が解説本を出されているが、本書は原文と現代語訳を記載しており、読者に考えさせるようにしている。


3.気になったポイント

備忘録メモ。駄文ご容赦ください。

第一 学而


014 一流の人物になるための心構え
自分がやるべきことをどんどん実行し、言葉だけにならないようにしなくてはいけない。もし、尊敬すべき人に出会ったなら、ぜひとも、いろいろ教わっていくようにしたい。

015 貧乏であっても裕福であってもぶれない生き方
貧乏だとか、お金持ちだとかにこだわることなく、自分の正しいと思う生き方を貫ける人
→価値観や大事にしている所が違う。

016 人の評価を気にせず励め

「人が自分のことを評価してくれないことを嘆いてもしかたない。いつかは必ずわかってくれると信じて励むべきだ。自分は正しく人を評価できるのかということをいつも心配し、人の長所を見出だすようにしていかなくてはいけない。」

→そもそも自分は人を判断できるほど、自分は偉くない。

第二 為政

020 四十歳ごろまでに生き方の迷いを去りたい
50歳で自分の進む道が天命であることがわかった。
→今、自分の天命ってなんだろうって考えたり色々動いてみても分からないとか悩むけど、なーんだっておもった。天命って分かるまでには時間がかかる。分かるようになるまでには、本気でトライしてみないとわからない。

025 よく観察しなければ人の才能はわからない
やっぱり、決めつけは良くないし、リスペクトの心を持って人を見よう。

026 人の能力と性質を見抜く方法
人の行いをよく視る→行為の動機、原因はどこにあるのか観る→行為の結果をどう思っているのかを察する。

028 専門バカになるな
他のことはできないという器械のようになってはいけない。広く柔軟にそして新しい問題にもよく対応できる人材とならなくてはいけない。
→自分自身がそう。

030 偏った交際をしてはいけない
小人は自分の利になることばかりを考えるから、同じように目先の利のことばかりを考える人たちと群れてしまい、広く人と交わることはない。
→気づかぬうちに、似たような価値観や環境の人ばかりと付き合うようになっていたが、このままだと視野が狭くなると危機感をもっていた。決して利になるからという意識をしていたわけではないが、無意識にそうなっていたのかな。

033 理解していることと理解していないことを区別する
知っていることを知っているとし、知らないことを知らないとはっきり区別できることが、知るということ。
→知ったかのような錯覚ってあるよね。自分で一次情報を確かめ、理解して他の人に説明できるのが知るってことと解釈している。これが出来ない場合は、知らないというのだろう。

038 人に信と誠がないと何もできない
信用、誠実さがないと何も出来ない。人から頼みたいとも思わない。必要とされない。何かあっても助けてもらえない。
信用とは?言ったことを守る。小さいことも大きいことも。

第三 八佾

044 
礼の本質。誠実な心があるということ。

056 礼とは心であり、力比べではない
誠実な心というものは、競争するものではない。

058 人の悪口も自分が正しいと思えば無視したい
批判するひとがいる。それでも、自分が正しいと思うことは自分を励まして堂々とやっていきたい。
→視野狭窄や頑固になれということではないが、自分を信じ、拠り所としたい。

060 楽しみも哀しみもほどほどに
楽しんでもあまりに行きすぎることなく、哀しんでもやけにならないという中庸のよさを教えてくれる
→中庸の精神。何事も偏りすぎず、バランスが良い状態を保ちたい。

第四 里仁

068 順境も逆境も、どっしりと構えて自分の道を進む
自分の目先の欲しかないような者は、長く逆境を辛抱することができない。
→信念、本当に大切にしたいビジョンがあれば、揺らがない。

073 人の性格、性質は過ちの仕方でわかる
人の過ちは、その人物のレベルに応じてなされる。過ちの仕方でその人物がどんなものかがよくわかる。
→人は誰しもミスをしてしまうもの。ただそのミスの内容によって、どんな人なのかがわかる。

076 物事は先入観にこだわることなく、柔軟に考えるべきだ
必ずこうしないとと決めつけることもなく、これが正しいとわかれば、取り入れていく柔軟さを持つものだ。
→頑固になりすぎず、やわらかい頭で。ただし、信念や軸はぶれずに。

第五 公治長

094 人はよき師よき友を得ることで成長できる
彼がここまでなれたのは、見習うべき君子たちがいて、それに刺激を得たからこそだ
→周りの環境から影響を受け、また学ぶことで自分のレベルがあがる。

111 考えることはよいことだが、考えすぎもよくない
二度考えるくらいでよい
→何事も程度をわきまえること、考えすぎると時間ももったいないし、どんどん腰が重くなる。二度考えて同じなら、決断しよう

116 内心と違う人との接し方かたはするべきではない
そんな友だち付き合いは恥ずかしい。
→内心苦手だなとか思う人が居たら、距離を置くなど、内心とは違わないようなつきあい方をしよう。そのかわり尊敬する人、慕う人などには、素直にその心を持って接したい。

第六 雍也

120 自分には厳しく他人には優しくありたい
自分自身に対しては慎み深くしていながら、他人と接する際には大まかでこせこせしないのならいいと思います。両方ともおおまかなのはだめ。
→こせこせは寛大という意味。

122 お金の使い方にも人格が出る

第12


280 仁とは思いやりのことでもある
自分がしてほしくないことは他人にしてはいけない。そうすれば人にうらまれることはあるまい。

282 心にやましいことがなくなれば、心配も恐れもなくなる
己の心の中を省みて、何もやましいことがなくなって初めて、心配しないし、恐れることもなくなるのだ
→まさに自分を拠り所とできる状態ね。

286 外見と中身は別物ではなく一体である

293 よく学び、実践し、礼を忘れない

297 上に立つ者に徳があれば、下にいる者は必ずこれに応える
上に立つものの徳は、風のようなものです。下にいる者の徳は、草のようなものです。草は風が吹けば、必ずそれになびきます。
→影響力というか、パワー。

第13


310 足ることを知る
貧乏なとき→ちょうどいいころあいだ
少し財ができた→これで十分だ
裕福になった→なかなか立派なもんだ
→欲深く追い求めすぎず、多い少ないどうこうではなく、「いま、あるもの」について感謝することが大切。ないものを追い求めてばかりいると、いま、あるものが、気づかぬうちにこぼれ落ちてしまう。

325 君子は人と調和できるが、群れたりはしない
君子は人とは仲良くするが、いたずらに群れない。
→協力はしあうが、自分の中の聖域があるひと。他人に無理に合わせない。

第14


338 答えなくて通じることがある
これわからなかった。力があり、力ずくで相手の生命を奪った結果戦死したケース、ただやることに従事したケースなんで?

342 語りたくない人もある
話題にするまでもない人のこと

357 まず何のために学ぶかというと、それは自分を高めるためである
今の学ぶ人の多くは、人に知られ、うまく用いられようと頑張っているようだ
→自分の、やりたいことのためにがんばること。承認欲求からくる他者起点の学びは、成果が薄そう

359 部外者が当事者に口出しすべきではない
地位を退いた後や部外者なのに、無責任に人の仕事に口出ししてはいけない

360 仕事上で、自分の地位を超えることには介入しない
→前職で2つ上の目線になって考えるようにしていたが、あくまで頭の中で考えるだけであって、それは聞かれるまでは口にはしていけない。

399 君子は泰然と生きる
君子は自分に気概を持って生きているが、人とむやみに争うことはしない。人と親しく接するが、群れて党派をつくるようなことはしない。
→自分の信念ポリシーはあるが、強要しないし、人と協力はするが、ぶれない。

405 自分で必ず確かめる
人が良い悪いいってても、必ず自分でよく調べること
→自分の目で確かめる、一次情報をとる。人のモノサシなので、鵜呑みにせず、自分で見てどう思うかを大事にしたい。

417 価値観、信条の違いは埋まるものではない
子曰く、道同じからざれば、相為に謀らず。
→どちらが良い悪いではない。合わないものは合わない。

439 仁の具体的な意味
①恭→自分を慎んでおごらないことだが、そうすると人に侮られない
②寛→人におおらかなことであるが、そうすると人望を得られる
③信→信義を守ることだが、そうすると人に信頼される
④敏→すぐ実行することだが、そうすれば業績があがる
⑤恵→人に恵み深いことだが、そうすると人もついてきてくれて、やりたいことができるようになる
→本書にて、何度も仁が出てくるが、文脈からぼんやりとしたイメージはあるものの、具体的なことか分からず、また孔子が言う仁とは何だろう?と思っていたが、ここにきてわかった。

4.まとめ

何だか中途半端になっちゃったけれど、短く区切って訳が入っているので読みやすかった。
何事も1次情報から取れ。
大事にしていること。世の中にはフェイクだったり、書き手や発信者の主観が入り、意図せず事実が曲がってしまっていることも多い。
本書が1次情報かと言われると、少し違うかもしれないが、原文が記載されていること、読者に考えさせるように主観を入れず単純に訳していることから、1次情報に近いと判断した。
大切なことは昔から変わらない。
迷ったとき、見失いそうになったとき、また読み返したい。


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