見出し画像

Patagoniaの定番モデルを使い続ける個人的な理由

20年以上の間、アウトドアブランドについては様々なブランドに金を落としてきた。が、振り返ると結局はパタゴニアとアークテリクスの2社で完結されていた。
他のアウトドアブランドが優れていない訳ではない。生まれて最初に見たものを母親と勘違いするヒナと同じようなもので、90年代のアウトドアブームをギリギリ体験した世代の自分が、当時の熱狂と焦燥を永遠に払拭できないまま現在に至るからだろう。

アウトドアブランドの服は、当然ながら機能性を1番の特徴としているので(古着として過去の名作が称えられることは理解しているが)私自身は基本的に現行が最良と考えている。時流で現代ではマーケティングの観点からリリースが難しい、過去の名作のカラーリングに惚れることもあるにはあるが、服装自体が落ち着いて無難な格好ばかりになってしまった現在、絶滅した過去の名色に惹かれることもなくなってしまった。

しかし、現行が最良と説いたものの、ここ2〜3年のパタゴニア、特に秋冬物については全く惹かれるアイテムがない。不作にも程がある。過去のモデルを焼き直し、枯れた技術で最低限の機能を有した「なぜこんな無難な作品を描いている。これはお前が手クセで描ける集大成じゃないか」アイテムしかリリースされておらず、このままではそう遠くない未来に コロンビアと同じレベルまで堕ちるのではないかと不安に感じている。嘆かわしい。

前振りが長くなった。
現在のパタゴニアの商品群にはほとんど興味がなくなってしまった私だが、ベーシックなデザインながらも確実にパタゴニアの魂を感じられ、作り続けられているものに関してはいくつか愛用し続けているものがある。 今回はそちらを紹介していきたい。シーズンの縛りはなく、小物も含まれている。また、アイテム名の後ろには可能な限り製造年度を記載した。

1,Down Sweater Vest FA18

画像1

ここから先は

4,017字 / 14画像

¥ 300

この記事が参加している募集

サポートは全てを癒します🥺