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沈む夕日と登る朝日(小笠原)

小笠原に来ると太陽のパワーを普段より強く感じる。真冬だというのに、しっかりと熱を持った重量のある日差しが照りつける。
干したものは一瞬で乾くし、肌もすぐこんがり。
明るい日差しは心の中も明るくする。

明るい日差しのなかで、ゆったり浜に座っていると穏やかな気持ちになる。

父島にはウェザーステーションという丘の上の展望台がある。そこからの夕日は本当にきれいだった!

日の出と日の入りが何時何分か、なんて普段、気にもしないけれどこの3日間は、あ、日の出だとか、そろそろ日の入りだから海の見えるところに行こう、とか意識していた。
当たり前だがその時間にぱっと出たり入ったりするわけではないので少し前からじっと待っている。

太陽が少しづつ水平線に近づく。地球が動いていることが視覚的に実感できる。朝焼けや夕焼けは見るけれど丸いまま太陽が消えていくところってちゃんと見たことがないかもしれない。すこし雲がかかっているとむしろきれいにモヤがかかって、とても幻想的になる。

朝日は、父島滞在中に仲良くなった人が朝日の見える島の反対側の丘まで早朝に連れて行ってくれた。まだ暗い中、山にのぼる。山頂について、おやつを食べつつ朝日を待つ。途中、天然記念物のオオコウモリも目撃した。
オオコウモリは明け方に住処の森まで飛んでいくから、日の出を待っている間に見ることができるそうだ。空がしろくなり、水平線が赤く染まり、朝日が出たとき、とても幸せな気持ちになった。

朝日、夕日の写真は多い。写真家がその瞬間を追い求めるという気持ちはよくわかる。
というか本気でいいカメラを持っていなかったことを悔やんでいる。
次はいいカメラもって旅に出よう。



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