デンマークのコロナウイルス対応

Hej! みなさんこんにちは Sayoです!

まずコロナウイルスが猛威を振るう中、第一線で対応してくださっている方々に感謝申し上げます。コロナウイルス関連の記事をチェックするたびに心が痛く不安になってしまいますが、情報を見極めて、私たちができる最大限のことをそれぞれ取り組んでいきましょう。

日本で緊急事態宣言が発表されて、その中でも7都府県が指定されました。対応にいろいろな声が上がる中、今後の経済や働き方はどうなっていくのか、また先が不透明な中どのように過ごしていくのかについて参考になればと思い、今回の記事を執筆しております。

3/11時点で国境封鎖を発表しており、爆発的感染が起こっていないデンマークの対策を例として、メンタルや生活のサポートにしていただければなと思います。今回も記事をご覧いただきありがとうございます。


デンマーク国民は政府の発表と対策案に従い、落ち着いて生活を送っています。ソーシャルディスタンスを保っての散歩もしています。

コロナ感染者数に関して、4月7日17時現在デンマークでは5071名(内 治癒者数1492名)です。増加していますが、決して爆発的な数字を記録しているわけではありません。

コロナウイルスに感染した人がぼちぼち出て来始め、デンマーク人のお友達もこれは今後広がっていくのかなと話していた矢先、

3月11日に、デンマーク首相のメッテ フレデリクセン首相によって教育機関の停止、公務員も出勤停止、国境封鎖が発表されました。とても早い段階での措置です。


これにより、海外からのデンマークの市民権を持つ人以外の入国が禁止されました。物資などの輸送は続いています。日常生活に必要な食料や日用品は十分に確保してあると政府から発表もあり(なんて言ったって食料自給率300%のデンマーク)、安心しました。また、同時にこの早い段階で対策を取り始めることにより、コロナウイルスにかかる市民はいることに変わりはないが、大感染を防ぐことができるグラフも発表されました。

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https://www.cbsnews.com/news/flattening-the-curve-coronavirus-graph-social-distancing-self-quarantine-no-large-events-covid-19/

すでに様々なメディアで放送されているグラフです。(デンマーク語ではなく英語のものを使用しました。)



その時の私

私は寮のキッチンのお友達と会見を見ていました。発表がデンマーク語だったため、英語に訳してくれるお友達に助けられました。この発表後、コミュニティが本当に充実している寮ならではの協力がたくさんありました。まず、コロナ対策のメンバーが立ち上がり、寮の管理者と協力してアナウンスがたくさんありました。

何をするべきか、症状が出たらどうすべきか、キッチン同士の関わり方はどうすべきか、不安なことはどう対処すべきか。

発表後の1時間後には対策本部の1人がキッチンに来て、寮での過ごし方の説明がありました。不安なこと、仮に感染が起きてしまったらどこに連絡して、同じキッチンの人たちはどう過ごすかなど、その人に質問して、なるほどと納得。その後みんなでどうしていくかキッチンミーティングをしました。一人一人、どこを消毒するか、ゴミが溜まったらその都度ゴミ袋を変える人、モップをかける人、などを表を作成して分担しました。

他のキッチンではすぐに実家やサマーハウスで家族と過ごすことを決めた学生もいたみたいですが、幸い私のキッチンではみんなで一緒に過ごせています。発表は20時で、私たちは食料の買い込みにはいきませんでしたが、市民がスーパーに集まっていたとお友達から聞きました。政府があらかじめ食料の確保を宣言したのは、発表後の混沌でスーパーでの感染を防ぐためでもありますよね。



ロックダウン生活

そして始まったロックダウン生活。様々な産業が世界各地で停止したからなのか、雨の日が多いデンマークでも晴れの日が多くなりました。政府から、またメッテ首相も散歩や軽い運動を推奨しているので、しっかりと距離をとって晴れの日は食料を買いにがてらお外で空気を吸って気分転換することが多いです。


⭐️そして、私がロックダウン生活で学んだことの一つとして、キッチンのお友達の地域を応援する姿勢があります。客足が遠のいているから、Take outをして応援してあげよう!とメッセージグループで話しが上がり、お寿司屋さんや、カフェからスイーツを購入してみんなで食べたり、お散歩帰りにtake outして帰ったり。やっぱり感染を恐れてお外にはなるべく行かないように、食事も自分で作ろうとなっていたと思いますが、こうやって地域を応援しようとする意識に鼓舞され、飲食屋さんも頑張ろうとなりますよね。


そして、最初のプレスカンファレンス以来、毎週月曜日にメッテ フレデリクセン首相から発表があります。

3月17日に、メッテ首相から新たな政策の発表がありました。

10人以上の集まりの禁止、大規模ショッピングモール,アーケード,室内スポーツ施設,フィットネスクラブ,日焼けサロン,美容院,タトゥー店,マッサージ店,ディスコクラブ,バー,水たばこカフェ,レストラン,カフェなどの飲食店の閉鎖、飲食店のテイクアウトは利用可能、引き続き感染可能性のある持病持ちの方や高齢者をいたわり距離を取ること、です。

この時点ですでに市民は非日常の生活や仕事スタイルに慣れてきていたので、冷静を保ち、衛生管理に努めて、できることに取り組もうといった姿勢が見られました。キッチンの友達の飲食店を応援する動きは続いています。スーパーでは間隔を空けるためのシールが床に貼られていて、そこで待ちます。


3月23日、メッテ首相の会見で、現在取られている措置を継続するとの発表がありました。そして、この決定には全政党が賛成・支持しているとのこと。メッテ首相から十分な現状の説明と共に発表がありました。

刻々と世界情勢が変わる中、私のトビタテの世界各地にいるお友達と連絡を取りながら、不安や緊張を話し合って励ましあって頑張っていました。今までの活動も応援しあって頑張ってきたお友達の言葉にはとても元気付けられるし、決断を一押ししてくれる力があるのです。

また、いつも最新情報を英語で伝えてくれるキッチンのお友達と、私の家族の状況や異国でのこのような体験からくるメンタル面も信用してくれる心の温かさ、不安でいっぱいなときも一緒にご飯を作ってくれたり、元気を出させてくれるお友達の存在には感謝しきれないです。

もちろん、一番に留学を応援して私の夢も一緒に今までも今もずっと応援してくれている家族にも感謝しきれないです。Facetimeが使える現代に感謝ですね。不安で仕方ない時も、声を聞いて泣いてスッキリできたら元気が湧きます。愛でいっぱいの家族に会いたくて仕方がないです。


4月6日、直近の首相からの発表では4月15日から保育園、幼稚園、小学校5年生までの学校教育を再開、高学年は5月10日まで延長、公務員も民間企業の社員も在宅勤務を要請。これ以外のこれまでに発表された政策は5月10日まで延長。大規模フェスティバルは8月まで禁止。また政府と労働組合が協議をして衛生をしっかり保ちながらの出勤を可能にすることを検討。

経済への不安が募る国民と、ここで解放することへの不安がある国民、どちらの意見も尊重し考慮した政府の政策発表となりました。

夏の楽しみでもあった最大級の音楽フェスティバル、ロスケレフェスティバル(今年はテイラースウィフトがくる予定だった…私の楽しみでもありました)はやはり今年は我慢。やはり残念だけれど、来年は絶対!今年は健康をキープすることを約束して、励まし合いました。


現在までの政策はこのようになっています。


デンマークでは子供も社会の一員、構成している国民とされています。そんなデンマークならではの首相による子供の質疑応答。感受性豊かで好奇心旺盛な年の中で、一気に日常が変わってしまってびっくりしている子供にも、しっかり寄り添うデンマークのこれは国民性というのでしょうか、政府意識が現れています。簡潔でわかりやすいですよね。子供にも笑顔が戻って安心します。

https://hyggelig-news.com/2020/03/14/17404/?fbclid=IwAR3o4WXBP_k98Y8_6tapbHwfjswU5Mc38_712qDkobhkFKCx80QvDBdaG0g#i


長々とした報告になってしまいましたが、コロナ対策から学んだことの2つ目、デンマーク国民の政府に対する信頼度は様々なIndexが提示しているように、とても高いことを身を持って体験しています。まだまだ学んでいることはありますが、今後のブログで執筆していきます。

そしてみんなが口を揃えて言っている、デンマークの電子化が進んでいて、電子国家の取り組みも進んでいることに感謝ということ。高齢者にもしっかりとガイドラインが揃っていて、会えないおじいちゃんおばあちゃんにテレビ電話で繋がれたり、高齢者自身もPCでお互い交流を楽しめている。そんな国家です。みんなで政府の対策を遵守して同じ方向を向いて頑張っている、私も安心して過ごすことができます。

できることをしっかり、日本でも緊急事態宣言が出ていますが、お家でできること、今だからこそお家で楽しめること、テクノロジーが発展しているからこそできること、たくさんありますね!

私たちで政府をサポートして、医療機関で働く方々にパワーを送って、元気でいてお世話にならないように、頑張りましょう!

私もデンマークで日本人として、できること精一杯取り組んでいます!


今後は寮での対策や、ロックダウン後の生活についてブログで紹介していきます。


最後までお付き合いありがとうございました!


健康第一に、大切な人を守れるよう、私たちができることを頑張りましょう!一人ではないです🌏

Hej Hej!!


デンマークの医療事情として、CPRナンバーという保険番号を持っている市民は歯科以外の医療機関を全員、全て無償で受診することが可能になっています。従って交換留学生である私も、受診したことはありませんが、CPRを持っているため、必要時には家庭医に診てもらうことが可能になっています。コロナに関しても同様です。




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