まあみ

まだ手放せないでいる心の巡礼。書き終わる頃、踏み出せると信じて。

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まだ手放せないでいる心の巡礼。書き終わる頃、踏み出せると信じて。

最近の記事

私の中の私が覚えてる冷たい冬の空気。④

私は当時、精神的にかなり参っていた。 仕事ばかり懸命にやった10年。目の前には仕事しか立ちはだかっていなかった毎日。 それが、お店を手放さないといけなくなって、その途端、目の目に立ちはだかったのは、私自身になった。 あれだけ楽観的でポジティブとなんとかなるの神様とだけが仲良しだった私は、ある出来事で心が折れる音を聞いた途端、神様が私のこころの中から消えていなくなった。 そんな時に元彼と出会った。 今思えば、彼とは同志だったんだろう。 それを私達は勘違いをして、恋愛という認識

    • 好きになってはいけない人へ。③

      最初に飲みに行った時は、あれだけの罪悪感があったのに、彼の家に泊まったあの日は、全く何も感じなかった。 それより、もしかして。。。まさかね。 そんな気持ちで、わたしの心は浮ついていた。 いつも長蛇の列を作っている手相占いの小屋に誰も並んでいなくて、軽い気持ちで見てもらった年末、 “来年、結婚に繋がる縁があるよ。その人ともう出会ってるか間もなく縁があるか。” そう言われたのだ。 ゲッターズ飯田さんの占いでは、”背はそこそこスタイルが良く顔が小さい整ったイケメンの彼と近々縁があ

      • 毛玉取りの距離。②

        彼と2人で飲んだあの日から 私達はbarで会っても今までと変わらない、ただの飲み仲間として過ごした。 本当に、あの夜の事がなかった事のように。 友達は、相変わらず彼のことを気にしていた。 ただ、私は、彼女の話から逃げていた。 やはり、後ろめたさが隠せなかった。 あのキスがなければ、飲みに行った事は話せたのに。私はもう終電で帰ったことになったから、飲みにも行っていないという事が事実になっていた。 それから、3ヶ月の間、救ってもらったはずの心の水がまた、溢れそうになってい

        • ありがとう。それだけ言えたら良かったのに。①

          『会う気分じゃない。 また、いつかどこかで。』  そう言われ、 『わかった。今までありがとう』 そう、言って永遠の別れだと悟って受け止められる女性ってどれくらいいるんだろう。  彼は、私のどんなめちゃくちゃな部分も受け止めてくれる人だった。 どんなに酔っ払って迷惑をかけても拒否をする事は一度もなかった。 だから、 『会う気分じゃない。またいつかどこかで』 それが、あの時の私には、永遠の別れを突きつけられた瞬間だった。 彼は、行きつけのbarで知り合った5つ

        私の中の私が覚えてる冷たい冬の空気。④