元旦には初日の出を見るべき、からの脱却へ
片道3時間、計6時間かけて、毎年海で初日の出を拝んでいました。
昨年、出発が遅れて焦った夫の運転が暴走化し、ハラハラして不安になったことで、元旦=海で見る初日の出というパターンから、立ち止まって“本当はどう過ごしたいのか”と考えるきっかけになりました。
気づいたらハラハラして不安な感情って、昨年だけでなく毎年あったかもしれないのに、初日の出を見れた喜びでないものにしていたんです。
初日の出を見たい理由ってなんだろう…。
まずは自分と対話しました。
元旦に家族で出かけられるって幸せなことだし、初日の出を見るとパワーがわくような気がする(文章にしてみると弱さがあるなぁ)。
極にある感情は、早起きするために大晦日の夜をバタバタ過ごし、早めに寝なきゃと思っていること。コンビニの朝ご飯は避けたいからおにぎり作らなきゃ…などなど、やりたいことではなく、ならなきゃと思っていることがたくさんありました。
本当は、ゆっくり過ごしたいと思っていることに気づきました。
気づいた想いを家族に伝えてみたのだけれど、思う結果には結びつかなかった笑。
NVCでは4つのフレームがあり、今回のことを当てはめると…
①観察 初日の出のために使いたくないパワーを使っている自分がいる。日の出時間に間に合うために、荒い運転や不機嫌になることが怖いし残念。
②感情 ヘトヘト、怖い、疲れたなど。
③願い スペース、安心安全、楽しさ(ゆっくり過ごしたい。安全に過ごしたい。1年の始まりを楽しく過ごしたい)など。
④リクエスト 願いから相手に伝えてみる。
3まではうまく進んでも、リクエストを相手が受け入れてくれるかどうかは分かりません。相手にも必ずニーズがあるから。
わたしの願いと代案(近くで見える場所を探すなどはどうかなぁ)を伝えてみたら、「なるほど~」「そうなんだね」と共感はしてもらえたものの、夫と息子は日の出を見るだけでなく「大好きな海が見たい」という願いが強くありました。
海が見たいという願いには共感できたので、リクエストを自分に向けてみることにしました。
片道3時間かかるいつもの海ではなく、高速を使って1時間半で行ける海はどうかな…。
家族に伝えると快くリクエストを受け入れてくれました。
もうひとつ、特に大事にしたいのは家族で元旦を楽しく過ごしたいと思っていることも伝えると、夫も息子も共感してくれました。
2024.1.1
いつもと違う場所への道のりは、途中から予想を超えた渋滞でした。
刻一刻と明るくなる景色の変化に焦りを感じながら「深呼吸しよう」と夫に声をかけて、一緒に緊張をゆるめました。
ゆるむことを意識したら、ハプニングを楽しむ余裕を保つことができて、荒い運転にはなりませんでした。
裏道を探して何とか海の近くまでたどり着けたものの車を停めるスペースがなく、細い道でUターンもできず、日の出の瞬間は見れませんでした。
しばらく待ったあと駐車することができて、砂浜で登り始めた日の出を見ることができました。
寒かったけれど、波の音も風も気持ちよかった。
いつもの場所、日の出る瞬間を手放せたら、混雑のピークが落ち着いた砂浜で、景色をゆっくり味わうことができました。
「海が見えるキャンプ場に宿泊して、焚き火しながら初日の出を見れたりなんかしたら最高かも」という新たな選択肢も見つかりました。
とはいえ、自宅のガレージから見る日の出も充分素晴らしいんだよなぁとも感じているのですが。
今回は家でゆっくりという願いは手放すことになったけれど、楽しく穏やかな時間を過ごせたこと、パターン化から立ちどまって新しい一歩を踏みだせたことは大きいと感じています。
その時その時、自分や家族と対話しながら、お互いが心地良い選択をしていきたいと思っています。
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