キャラクター分解録①:ルフィから学ぶ「仲間」の定義~アーロンパーク編~
アーロンパーク編でのルフィの名言
上記は、アーロンパークでのルフィとアーロンとの掛け合いです。
私が初めてこのシーンを読んだのは高校生の時です。
当時の私は部活やらクラスやらでリーダーの役を担う機会が多かったためか、このシーンはリーダーシップ論・組織論に関するシーンだと解釈をしていました。
「リーダは自分の弱さを認め、その弱さを周囲にも見せ、周囲を頼ることが大事!」
「自分より優いでた才能を持つ人たちが1つになるから、強い組織になる!」
とかとか。。。
読み手の解釈は千差万別で、正解不正解はないのでこれはこれでよしですが、物語上の文脈や演出から考えると、これはただただルフィからナミへのメッセージなのではないかと思い直しました。
ルフィがナミに伝えたかったこと
物語の中では、このシーンより前にナミの過去編が差し込まれています。
ココヤシ村を買うために、村の皆を巻き込まないために、誰にも頼らず自分一人で一億ベリーを貯めることを決意したナミ。しかし、その一億ベリーもアーロンの画策により不当に奪われてしまう。自分一人の力ではアーロンも、アーロンに討ち入りしようとする大切な村の皆も止めることができない。そこまで追い込まれて、はじめてナミはルフィに助けを求めます。
ナミの願いに対するルフィの回答は「当たり前だ!!!!!」です。
なぜ「当たり前」なのか。
助け合うのが仲間だからです。
そしてナミとルフィは仲間だからです。
冒頭のルフィとアーロンとの掛け合い最中では、ナミの顔のアップのコマが2回ほど差し込まれています。偉大なる尾田先生がナミの表情を描いたのは、ルフィの言葉がアーロンに向けた言葉ではなく、ナミに向けられた言葉であることを表現したかったかなと、、勝手ながら想像しております。
誰にだってできることと、できないことがある。できないことは仲間を頼ればいい、、それがルフィの考え方。その考えに触れ、ナミが仲間を頼れるようになる成長ストーリー。それがアーロンパーク編です!!!
引き続き、ルフィの言動を通して仲間について考えていきたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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